小説
先月、夫が出張で岩手に行くことになったので お土産は南部せんべいをお願いした。 こんがりと焼けた厚手の甘い小麦粉生地に ピーナツが散りばめられている和風大判クッキー。 甘さといい、味といい、歯ごたえといい 私の大好きなお菓子の一つである。 以前…
この春、高校生になった息子が寮生活を送るようになったので 平日の昼から夜にかけての長い時間を 家で一人で過ごすようになった。 ン十年前、初めて一人暮らしをしたころのように ルンルン気分(表現が古い!?)で あ~、楽ちん、楽ちん、と 新しい暮らし…
今年の夏は、暑い。 冷蔵庫の麦茶が、すぐになくなってしまう。 これまで、麦茶は、ずっと、やかんで沸かして作ってきた。 やかんで沸かして麦茶を作ると、冷えるまでに時間がかかる。 それでも、昨夏までは、この方式で なんとか我が家の麦茶の需給を回せて…
息子の通う中学校が 今年度「コミュニティスクール」とかいうものに指定された。 指定されたというと、特別に選ばれた感があるが そこは、やはり、根回しジャパンである。 なんのことはない。 校長先生が、うちの学校で コミュニティスクールやりたい、やり…
「今日、夜ごはん、いらんから」 先日、このセリフが中学生の息子の口から 初めて飛び出した。 友達と遊ぶときは、たいてい日中。 いつも夕方には帰ってきて、家でごはんというパターン。 今回は、夕方、友達と集まって みんなで、夜ご飯を食べに行くという…
ひと月ほど前、家の中で、突然、鼻血が出た。 鼻血はめったに出ないので ちょっと驚いた。 でも、量は多くないし、すぐに止まったので 前日、鼻をかんだときに、粘膜を痛めたのかなと 軽く受け流した。 そんな鼻血のことも忘れそうになっていたころ 今度は、…
長女が大学を卒業して、もぬけの殻になったワタシ。 kareiko.hateblo.jp もぬけの殻になって、ぼーっとしていたのに 今度は、突如、気が焦りだして このままではいけないと思って こともあろうか この状態で、働こうと思い立った。 仕事をやめて、早10年。 …
春先、近所のスーパーの産直コーナーで、菜の花が売られている。 愛でる花ではなく、食べるほうの菜の花。 この菜の花、毎年、必ず目にしていたのに これまで一度も買ったことはなかった。 昔から、青菜的なモノは、そう好きでないうえに 特に春先の旬の、あ…
この春、大学を卒業し、社会人になる長女。 今月、4年間暮らした大学の寮を出ることになった。 4月からの新生活に向けてのアパート探しには すったもんだあったけれども、、 kareiko.hateblo.jp 無難なところで、何とか新居も決まり 先日、彼女の引っ越しの…
ワタシは、無職の主婦である。 職は無く、資格も無く、収入も無く これができます!と他人様に胸を張れるようなものも、ナイ。 だからと言っては何だが いつからか、何かをするときは ひとり、こっそり、心の中で 自称〇〇〇を名乗り、自分を鼓舞して遊んで…
昨日、このブログに、ケンタッキーのコールスローサラダの話を書きながら ああ、そうかと思ったことがあった。 キライはスキのはじまり、、だ。 男女の恋愛関係など、人の好き嫌いに使われがちなこの言い回し。 最初にキライと思った人は、ほぼ、ずっとキラ…
ニューカルマ (集英社文庫(日本)) [ 新庄 耕 ]価格: 748 円楽天で詳細を見る あれは、もう30年近く前のこと 私が就職してすぐの頃、、 高校時代の友達から、突然、電話がありました。 最後に彼女と会ったのは、大学2年生の頃で それからは、なんとなく連…
先日、アマプラで映画「マトリックス」を見ました。 1999年のハリウッド映画。 キアヌリーブス主演の大ヒット映画です。 この映画、見たい見たいと思いながら 時はあっという間に流れ、気づけば、なんと、23年も経っていました。 23年も経つと、なんと、この…
今年は、なんと、もう、梅雨明けなのだそうである。 毎年、梅雨の季節は、 早く梅雨が明けないかなあと思いながら過ごすのに 今年は、そんなことさえ思う暇なく 駆け足で過ぎ去ってしまった梅雨。 まだ6月だというのに じりじりと照り付ける太陽と熱風を 浴…
毎日新聞のコラム「いきものと生きる」が好きで 毎回読んでいる。 さて、昨日のこのコラムは 「トビが人なれするわけ」 と題したお話だった。 トビ(トンビ)がその食性から 人間の食事ハンターとなっているというお話だったのだが コラムの冒頭で紹介されて…
きみの友だち (新潮文庫) 作者:清, 重松 新潮社 Amazon 中学生の長男が 学校での朝読の時間に読むのに 適当な本がないかなあとネットで探していたとき この本を見つけた。 普段は、マンガばかり読んでる息子。 彼が、小学生の頃、たまには、本を読んでほしい…
コロナ禍によるマスク生活が 当たり前になり ワタシのほぼノーメイク生活も すっかり板についた。 なにしろ、ほぼほぼ、引きこもりの主婦である。 素顔をさらすのは、夫と息子のみ。 日常の外出といえば 近所への買物くらいなので マスク、メガネ、帽子の3点…
失われた町 (集英社文庫) 作者:三崎 亜記 集英社 Amazon 町が、失われる。。 ハッとした。 これは、本の中の世界ではない。 現実のこの世界で、町は、失われているではないか。 ロシアのウクライナ侵攻で ミャンマーの軍事クーデターで シリアの内戦で。。 …
玉磨き (幻冬舎文庫) 作者:三崎 亜記 幻冬舎 Amazon 本物の物語の力が、ここにはある。 三崎亜記、すごい。 子どもの頃に読んだ ちょっと怖かった童話や民話。 普段はすっかり忘れているのに 何かの瞬間、ふと、思い出すことがある。 この本は、そんな物語本…
甘くて、ジューシーで 柑橘の大トロとよばれる、みかん。 「せとか」。 近所のスーパーで初めてせとかを見たのは たぶん10年くらい前だったと思う。 ふつうのみかんより高かったけれど 買えないほど抵抗のある値段ではなかった。 新しい品種かな? という好…
一日3食、昼寝にゲーム、マンガにビデオつきの 中学生の息子の春休み生活が、やっとこさ、終わった。 先週、始業式当日の朝。 新しい学年、新しいクラス、新しい担任、、 は~、どうしようと、、と顔に書いてある息子を 大丈夫、大丈夫と送り出す。 心配顔の…
ゲームとマンガにしか興味のない中学生の息子。 何かほかにやりたいことはないの?と聞いても 別に、何もないと言う。 そんな彼が、ある日、口にした言葉を、ワタシは聞き逃さなかった。 「ギター、弾いてみたいなあ。。」 それは、もう 彼が 初めて寝返りを…
となり町戦争 (集英社文庫) 作者:三崎亜記 集英社 Amazon すごい本を読んだ。 ある日、となり町との戦争が始まる。 何のための戦争なのか 誰のための戦争なのか この物語では、なにも語られない。 この本の中にあるのは 戦争で 傷つき、亡くなり 自由を奪わ…
今年の米アカデミー賞 国際長編映画賞を 「ドライブ・マイ・カー」が受賞した。 濱口竜介監督、西島秀俊主演 そして、村上春樹原作のこの作品。 この映画が、アカデミー賞にノミネートされてからというもの 夫は、この映画がメディアで話題になるたびに 勝ち…
夜が明ける 作者:西加奈子 新潮社 Amazon 児童虐待、孤立社会、格差社会、長時間労働、奨学金問題 セクハラ、パワハラ、SNSの中傷、、、 この国の若者を待つ、地獄のような現実。 地獄から這い上がろうとのたうち回るうちに 地獄のような現実を直視する力を…
星を掬う 作者:町田そのこ 中央公論新社 Amazon 幼いころ、母と生き別れた千鶴。 うまくいかない自分の人生の何もかもを 自分を捨てた母親のせいだと思い込み 生きる気力を失った日々を送っていた。 そんな千鶴が、ある日、ラジオ番組に 母親との思い出をつ…
号泣する準備はできていた (新潮文庫) 作者:香織, 江國 新潮社 Amazon しばらく前から、マインドフルネスや瞑想という言葉を よく聞くようになった。 意識を一つに集中したり、頭の中を空っぽにしたりして 集中力を高めたり、逆にリラックスできるらしい。 …
それは、一瞬の出来事であった。 昨日の朝のこと、スマホでラインの設定をいじっていたところ 手違いでアカウントを削除してしまった(泣) ラインのアプリを開くと「すべてのデータは削除されました」的な メッセージが表示され、うんともすんとも言わない…
きっと君は泣く (角川文庫) 作者:山本 文緒 KADOKAWA Amazon 23歳の桐島椿は、派遣のコンパニオンとして働いている。 祖母譲りの美貌で、常に男性にちやほやされ 会社経営する父の財産で、お金にも困ることなく 勝手気ままな生活を送っていた。 椿には、つき…
今日は、バレンタインデー。 昨日は日曜日で、3連休の最終日。 そこで一足早く、夫と息子にバレンタインデーの ケーキを作ることにした。 毎年、バレンタインデーは 市販のチョコを買うか、近所のケーキ屋さんでケーキを買うかのどちらか。 料理はできるだけ…