いのしし日記

ワタシノトリトメナイハナシ

道に王道なし

「高校生になっても水泳続けてもいい?」
娘が突然、尋ねてきた。

「水泳だけできても、ダメ」
「勉強も、ちゃんとしなきゃ」
「水泳じゃ、食べられないんだからね」
親子の会話の端々で、その言葉を口にしていた。
子どもには安泰な道を進ませたい。
できれば、苦労をさせたくない。
人生の王道を歩んでほしい。
心のどこかにそれがあった。

しかし、それは、ただ生きることのみを目的とし
親が判断した最も効率のよい生き方を
彼女の人格を無視して
押し付けようとしていただけではないか。

我が身を振り返った。
進学校を選び、首都圏の大学に進学し
安定した就職先を求めた。
合理的で効率的な生活の先に待っていたものは
人生という不合理だった。

娘は、自分の人生を手にしようとしている。
道に王道なし。
彼女の前には、道が開けている。