いのしし日記

ワタシノトリトメナイハナシ

見えないものを見失う

先週の「ごちそうさん
なにか、ぐっと胸に突き刺さった。
ただ感動したという一言ですまされなかった。
この思いは何だろう。
もやもやとした気持ちの中
昨晩、おふろの中ではっと気づいた。

見えないものをすっかり見失っていたことに気がついたのだ。

活男くんの戦死に自失しため以子は
ひとりでいることに耐えきれず
和枝と時間を共にしたいと願った。
それを和枝はぴしりと断る。
困難や悲しみを乗り越えることは
簡単ではないことを教えるのだ。

「つながる」ということは大切なことだと思う。
しかし、本当の苦しみ、悲しみは当人にしか分からない。
人とつながることで
それは簡単に解決することはない。
それを乗り越えるのは、本人しかいないのである。
たとえ優しい言葉をかけられ、束の間癒されたとしても
先はずっと続くのだ。
苦しみ悲しみから逃れるのではなく
それらを抱えて生きていく覚悟を
持つ力が必要なのだと思う。
その力は、しっかと自分と向き合うことでしか得られないのではないか。

子どもを亡くした和枝が
め以子を突き放したのは
厳しい中の本物の優しさなのだ。

つながることに安易に頼らず
無闇に孤独を恐れない。
相手への本物の優しさは、厳しさの中に存することがある。
生きていくことは、自分と向き合うことである。

ごちそうさん」から生きた哲学を学んだ。