5才の息子は、自分のことをカッコつけて「俺」という。
くりくり坊主で、どう見てもまだまだかわいい坊やなのだが
自分で、自分の事をかっこいい男だと思っているようだ。
自分をかっこいいと思っている男ほど
癖の悪いものはない。
自分に分が悪いときには、徹底的に自己保身に走る。
あの様のかっこ悪さは、時に笑いまで誘ってしまうのになあ。
もちろん、息子もしかり。
最近、ようやく自分保身の知恵、つまりは
怒られないための言い訳を身につけた彼は
この言葉を連発する。
「俺じゃない!!お姉ちゃんだ」
「俺じゃない!!◯◯くんだ」
「俺じゃない!!」
「俺じゃない!!」
何かあって、怒られそうになると
最初に口をついて出てくる言葉は
「俺じゃない!!」なのだ。
先日、お風呂に入ろうと素っ裸になった彼。
脱ぎ捨てた、パンツを見ると
ちょっと、粗相をした後が見受けられた。
「あらっ!!」と言った私から
怒られるかもしれないと思った彼は
すかさず、こう言った。
「俺じゃない!!」
しかし、さすがにこの場面。
この言葉は通用しないと、自分でも分かったのか
言った彼自身がその場で笑い始めた。
素っ裸の彼とふたり、ひとしきり大笑いしたあと、
汚れたパンツを抱えた彼は
父が待つお風呂場へと消えて行きました。