いのししのひとりごと

ワタシノトリトメナイハナシ

のぼせる

先日のこと。
夕食を食べ終えたひととき、中2の娘と6才の長男が
仲良く遊んでいた。
家族団らんの、和やかなムード。
最初のうちは、見ているこちらも癒されていたのだが
そのうち、息子の態度が見る間に変わっていった。
まるで、酔っぱらいの中年サラリーマンである。

前後の脈絡もなく、いきなり娘に向かって
「センパーイ!!」と言い出し
それが自分のつぼにはまってしまったらしく
「センパーイ」を連呼しながら
娘に寄りかかり、自分ひとり大笑いしているのである。
初めは、それをおもしろがっていた娘も
そのあまりのしつこさに、あきれた表情になった。

その日の昼間、息子は、めいっぱい外遊びをし
夕食もお腹いっぱい食べた。
ちょうど、程よく眠くなって来る時間。
まさにほろ酔い気分である。。
今、彼の頭の中に、ある特定の脳内物質が過剰に供給されていることは
明らかであった。

息子がよく見せる、こんな「のぼせた」状態を
そのとき、冷静に見ていた私。
「まったく、いったい誰に似たのかしら??」と
自分の事はすっかり、棚に上げて観察していた。

そう、棚にあげて。。。
何を隠そう、息子のこの血は、私の血である。

普段は冷静さを装いながらも
こと、自分のアンテナにビビビッと引っかかってしまったものに対して
極度に理性を失ってしまう。
そして、頭の中で、ピキッという音がしてスイッチが入る。
いつもの会話のスピードは、割とゆっくりなのだが
このスイッチが入った瞬間
私の言語回路は、高速スピードモードに切り替わる。
考えずとも、次から次に口から言葉が流れる。
それだけではない。
今、目の前で繰り広げられている息子のように
ある言葉がつぼに入ると
それを何度も何度も繰り返し
腹がちぎれんばかりに笑いが止まらなくなる。

それが、酒席だったら、許されこそすれ
シラフの時でもやらかしたこと数知れず。
そうして、幾度もの失敗を、反省した。
「どう、どう、どう」
興奮する馬をなだめるかのように
自分をなだめすかすもうひとりの自分を
少しずつ育ててきた。
でも、やっぱり、この馬をうまくなだめることが
できないことが未だにある。

過去のあの日の自分を、今、目の前で息子に再現されているかのよう気がして
私は、穴に入りたいくらい、恥ずかしくなった。