年をとってよかったなあと思うことが
最近、ひとつある。
それは、むだ毛処理。
おばさんになり、身なりがあまり気にならなくなったというのも
なきにしもあらずだが
それより、処理すべきむだ毛の生産能力が
格段に低下したからだ。
子どもの頃から、毛深くて
ちょっとした男の子なみだった。
足や腕を見られるのはとても恥ずかしかった。
思春期になり、なんとなくむだ毛を処理するのがOKの時期に突入すると
今度はそれに割く時間と手間がほんとうに面倒だった。
それほど美容に目覚めなかったので
かなり適当だったが、それでも面倒で仕方なかった。
むだ毛処理の必要のない男子が
なんともうらやましく、ねたましくさえあった。
これが、一生続くのか〜と
処理をしながら、いつもイヤになったものである。
ところが、である。
40才を超えた頃から、気づけば
むだ毛に向き合う時間が減っていた。
まさか、こんなに早く、ほぼ解放されるに近い状態になるなんて
思ってもみなかった。
年をとってよかったな〜と
こんなところでしみじみと思ったりしている。
さて、先日のこと。
街中で、同世代とおぼしき、男性を見かけた。
若々しく、ハーフパンツですらっとして姿勢がよい。
次の瞬間、私はハーフパンツから突き出た二本の足に
釘付けになった。
すね毛がない!!
それは、毛が生えていないのではない。
毛穴がしっかりと浮き出ているので
念入りに処理をしたのだろう。
女はむだ毛処理が減ったことを喜び
男はむだ毛処理に励む。。
むだ毛処理のいらない男子をあんなにうらやんだ若い頃を思い
おじさんがむだ毛処理をするという時代に
何だかもう隔世の感であった。