いのししのひとりごと

ワタシノトリトメナイハナシ

それは、誰のもの?

緊急事態宣言で長引く外出自粛の中
とうとう我が家のネット環境を
ADSLから光回線へ変更することにした。

ADSLサービス終了まで粘るだけ粘って
通信費を安く抑えようと思っていたが
子どもたちのオンライン授業で
ADSLでは支障が出て、やむを得ず光回線へと移行することにしたのだ。

先日、回線工事が行われ、無事終了し
業者の人が帰ったあと、
あっ、あれがない!?と気がついた。
それは、ADSL回線で使っていた電話回線のコード。
どうも、業者の人が、持ち帰ったようだ。

電話回線コードは、私のものではない。
yahooBBのレンタルものなのだ。
だから、コードは、返さなければならないのだ。
yahooの規約には、返却時にレンタル品一式がそろっていなければ
弁償金を請求するとの文言もある。
ぼろぼろのコードで使い物にはならないだろうが
返却していないことを理由にお金を請求されることになれば
たまったものじゃない。。

私は、あわてて、工事業者の人に返してほしいとの電話を入れた。
電話一本入れれば、すぐさま返してもらえると
思い込んでいた私は、電話口から聞こえてきた業者の人の言葉に
頭が混乱してしまった。

「あー、あれは、壊れてたし、ヤフーなら返却しなくても別に大丈夫ですよ」

はっ!?
えっ!?

この人は、何を言っているのだろう。
一瞬ワケが分からなくなり、自分の胸の内でその発言を反復してみると
相手の胸の内が見えてきた。

「ちぇっ、こんなぼろコードのために、わざわざ車を引き返して、持ってこいって!?
面倒くさいぜっ、、、」

相手の胸の内が見えて、私はさらに混乱し
とにかく、返してもらいたい一心で
「そうは言っても、私は、借りたものを返さないのは嫌なんです。だから返してください」と
小学生のように訴えた。

5分後、そのお兄さんは、返しにきてくれたが
私のこの件がずっと胸に引っかかっていた。
なんだろ、この違和感。。。
で、整理してみた。

【私】
私は、ADSL回線の契約者である。
モデムやコード等はすべてレンタル品である。
レンタル品は返却しなければならない。
返却義務は契約者である私にある。
消耗しているレンタル品を返却しなくても問題ないという噂もある。
返却しないと決定権は、契約している自分にある。
返却しなかったことによる不利益を被るのは、契約者である私である。

光回線設置業者】
とあるおばさんから光回線設置を依頼された。
回線工事で、既存の電話コードを取り外し
新しい光回線コードを電話につないだ。
既存の電話コードは、処分品だと考え、その他のごみと一緒に持ち帰った。
自分はごみと思っているコードを
おばさんは大事なものだから即刻返してほしいと言い出した。
仕方がないので、返しに行った。

つまり、問題は、このレンタル品の電話コードに対する
私と業者との認識の相違と処分権限の有無である。

だから、あの時、私が電話口で言わなければならなかった言葉は
「その電話コードを処分するか返却するかの権限はあなたにではなく私にある」
ということだったのだ。

なるほど、日常のいろんなトラブルは認識の相違と越権行為なのかもしれない。。
勉強になった!!