いのししのひとりごと

ワタシノトリトメナイハナシ

兵役の卒業

小学校、中学校、高校と
時には楽しいと思ったこともあったけれど
ずっとここにいたいと思ったことはなかったなあと、ふと思う。

早く卒業したい、その一心だったように思う。
学校時代の思い出は、いやなことのほうが断然多い。
学校で過ごした自分の感覚を思い起こすとき、怒りや悲しみが断然多い。

学校での集団生活は、苦痛でしかなかった。
当たり前である。
自分の価値観より集団の価値観を優先させる生活が楽しいはずなどない。

いやでいやでたまらなくて
卒業したい一心でやっと卒業する。
そんな学校に行くことが
この国では、義務なんだよなと思ったとき

ようやく、腑に落ちた。

あーー、あれは、兵役だったんだな、と。

この国では、6歳になったら、召集令状が来る。
学校という場で、兵役に服さねばならない。
最低でも9年、そして多くの人は、当たり前のように12年。
人生の豊かな時期を、兵役に差し出さねばならない。

学校は兵役の場だと思えば
学校でいじめやハラスメントが起こるのは当然で
学校が楽しいなどという話はあり得ないことだ。

学校を卒業して、ウン十年たつが
学校時代に戻りたいなど一度も思ったことがない。
なるほど、再び兵役に服したいなど思うはずもないよなあ。。