いのししのひとりごと

ワタシノトリトメナイハナシ

やめた理由

20年購読していた朝日新聞をやめようと思ったのは
昨年の秋頃のことだった。

オピニオン欄だったかに
「貧困専業主婦」という特集ページが組まれていたからだ。

「専業主婦」に「貧困」をくっつけて「貧困専業主婦」。
新しい言葉、センセーショナルな言葉で
人々の心を惑わせる。
この記事を読んだ時
まるで、戦前に逆戻りしたような(戦後生まれだけど)
何ともいえない気持ち悪さを覚えた。

全国紙で大きく取り上げることで
専業主婦=働かない=収入がない=貧困
という構図が立ち上がり
共働きの世の中で、まるで働かないことが悪であるかのような印象を
社会に植え付けかねない危険性を
新聞社は考えなかったのだろうか。。

専業主婦というのは立場でしかなく
そこにはひとりひとり違った生活、違った生き方があるのだから
ひとくくりにすることなどできないのは当たり前。

あまりに乱暴な切り口の記事に
怒りを通り越し、新聞に対する不信感がわき上がった。

そして、私は、朝日をやめた。

だけど、この一件で私一人が購読をやめても
大企業である新聞社は痛くもかゆくもない。
いくばくかの読者が傷ついたとて
大企業である新聞社は痛くもかゆくもないのだ。

なんか、少し腹が立つけれど
結果的には、とてもよかった。
これによって、マスメディアとの関わり方が
ようやく分かったからだ。

以来、私の情報ツールが大きく変わったことは、言うまでもない。