いのししのひとりごと

ワタシノトリトメナイハナシ

「息子のトリセツ」 黒川伊保子

 

息子のトリセツ (扶桑社BOOKS新書)

息子のトリセツ (扶桑社BOOKS新書)

 

 

我が家の息子は、もうすぐ思春期に突入する。

対処法を知りたくて、この本を手に取った。

「息子のトリセツ」

 

本書には、これまでの育児を後悔することはないと書かれているけれど

そりゃもう、後悔しきりだった。

脳科学者である著者の脳科学に基づいた子育て法によって

育った著者の息子自慢を読めば

そりゃ、後悔しない方がおかしいでしょ。

男の子の脳構造を理解せず、これまで息子に接してきたことに後悔しきりである。

だけど、この本に出会えたのは、後悔どころか

ホント、読めてよかったという気持ちである。

 

母親にとっての息子の可愛さの理由は、そうそうと納得。

やりっぱなし、散らかしっぱなし、片付け下手で

気が利かないし、上の空、要領が悪く、ボーッとしているのは

ワタシの息子だけかしらと思っていたが

男の子の脳はそういうものかと知り、ホッとした。

世話を焼きすぎては本人のためにならないのではという葛藤で

子育てしていたけれど、これで心置きなく世話を焼いていいんだってことも

分かって、また、ホッとした。

 

思春期の対処法も手に入れた。

少し寂しくなるけれど、18歳になる頃には

落ち着くことを知っていれば、目の前に一喜一憂することもない。

食事や睡眠の大切さも説かれていて

息子にしっかり食べさせ、しっかり眠らせることが

これからのワタシの任務だと自覚したのであった。

 

息子の取り扱い方を知りたかっただけなのに

読後には、息子だけでなく、夫や父や弟

はたまた母や義母や祖母の気持ちにも

なんだか少し寄り添えたような気がした。