我が家の息子は、もうすぐ思春期に突入する。
対処法を知りたくて、この本を手に取った。
「息子のトリセツ」
本書には、これまでの育児を後悔することはないと書かれているけれど
そりゃもう、後悔しきりだった。
育った著者の息子自慢を読めば
そりゃ、後悔しない方がおかしいでしょ。
男の子の脳構造を理解せず、これまで息子に接してきたことに後悔しきりである。
だけど、この本に出会えたのは、後悔どころか
ホント、読めてよかったという気持ちである。
母親にとっての息子の可愛さの理由は、そうそうと納得。
やりっぱなし、散らかしっぱなし、片付け下手で
気が利かないし、上の空、要領が悪く、ボーッとしているのは
ワタシの息子だけかしらと思っていたが
男の子の脳はそういうものかと知り、ホッとした。
世話を焼きすぎては本人のためにならないのではという葛藤で
子育てしていたけれど、これで心置きなく世話を焼いていいんだってことも
分かって、また、ホッとした。
思春期の対処法も手に入れた。
少し寂しくなるけれど、18歳になる頃には
落ち着くことを知っていれば、目の前に一喜一憂することもない。
食事や睡眠の大切さも説かれていて
息子にしっかり食べさせ、しっかり眠らせることが
これからのワタシの任務だと自覚したのであった。
息子の取り扱い方を知りたかっただけなのに
読後には、息子だけでなく、夫や父や弟
はたまた母や義母や祖母の気持ちにも
なんだか少し寄り添えたような気がした。