いのししのひとりごと

ワタシノトリトメナイハナシ

「夫のトリセツ」 黒川伊保子

 

夫のトリセツ (講談社+α新書)

夫のトリセツ (講談社+α新書)

 

もし、20年前に、この本があったら

ワタシと夫との日々の生活は、ずいぶん違ったものになっていただろうか。

いやいや、今現在、夫との仲がこじれているというわけではないのだが

これまでのワタシの夫に対する多くの不満は、この本を中身を知っていれば

たいていは、即座に解消されてしまうものばかりだったなと思う。

男という生態を知らずして、女という生態を知らずして、結婚するなかれ。

 

この本で、もっともの驚きは、浮気の概念だった。

女性は、生殖能力に身体的限界がある一方

男性には一般的に生殖能力が生涯にわたってあるので

その生殖能力という本能に突き動かされて浮気をするのは

男性の方だと思っていたのだが

実は、身体的限界がある女性の方が、浮気に積極的な性という

ことを知り、驚いた。

 

しかし、なるほど、子どもを産んだ途端

女性は、いきなり子どもしか眼中に入らなくなる。

これが本能の為せる技ならば、次の生殖機会を窺う

女性性にスイッチが入るのも至極納得がいく。

 

人間にとって、結婚生活を続けていくことは

脳科学によると、実はそう簡単なことではないらしい。

それでも、人間が、結婚生活を続けるのは

そこに人間であるからこその喜びがあるからだ。

本著は、今、結婚生活を送る人、これから結婚する人たちへの

著者からのエールのような本である。