いのししのひとりごと

ワタシノトリトメナイハナシ

「「自分」の壁」養老孟司

「自分」とは、いったい何だろう。

本当の自分、なりたい自分、いやな自分、好きな自分。

自分は一人でありながら一人ではないはずなのに

個性とかアイデンティティとか言われれば

自分は一人であらねばならないと

自分の意識は考える。

そう、考えるのは、自分を意識で考えるから。

もし、自分を体とみなせば

意識は知らないうちにふっとんでしまうし

自分と世界の境界線はなくなる。

 

自我の肥大は、意識が作り出したもので

私たちは、この地球上の生物の1つに過ぎないと思えば

自分が、自分が、という気持ちはきっと薄れていく。

 

そのためには、体を使って世界を見ることなのだろうと思った。

頭でっかちの弊害は、ものすごく大きい。