いのししのひとりごと

ワタシノトリトメナイハナシ

メダカを飼う

昨年の夏ごろからメダカを飼い始めた。

きっかけは、息子がペットが欲しいと言い出したから。

息子の言うペットが犬や猫を指していることは

重々承知している。

昔、実家で、犬を飼っていたことがある。

彼らの可愛いことと言ったら、、

今でも目に浮かぶ。

 

だけど、犬や猫を飼うのは、今のところ我が家は

いろんな意味でハードルが高いのだ。

そこで、ペットの手始めにメダカを飼うことにしたというわけ。

 

メダカをペットと言えるのかはよくわからないが

メダカを初めて飼ってみて

メダカがこれほどかわいいとは思わなかった。

 

当たり前だけど、メダカとは犬や猫のような

コミュニケーションが取れるわけではない。

彼らとは、常にガラス越しの対面だ。

メダカは、水槽の中をまる一日ただただ泳ぐだけ。

その日の自分の命を思う存分生きている。

メダカを見ていると、ついついぼーっとなって

知らぬ間に時間が過ぎる。

そして、そんな彼らを心のどこかでうらやましいと思う。

 

こんな人間から見られているメダカは

水槽の向こうの人間をどんな目で見ているのだろうと

時々思ったりする。

 

予定を立てたり、計画したり

見えないものに気を使ったり、忖度したり

未来のことを憂えたり、不安がったり

定年がいつかとか、教育費がいくらかかるとか

住宅ローンがいつまでとか

そろそろ車検だなとか

年金はちゃんと出るかなとか

そんなことであたふた生きてる人間を

笑っているのかもしれない。