幼いころから、花が好きな子どもがいる。
子どもの頃、学校の教室に飾る花を家から持ってきたり
美化係なんかを率先してやる子がいたりした。
ワタシはそういうのに、ほとんど関心がなかった。
その頃のわたしの興味や関心と言えば、本やテレビなどの人工物。
花には、それほど興味がない、、というと
優しさのない、意地悪な人間のように思われそうな気がする。
いや、そう思われても仕方がない。
そのとおり、実際、優しくなんかないし、意地が悪いし。。
と開き直ったりしてみても
心のどこかで、花をめでる気持ちが湧き起こらない自分を
恥ずかしいと思うことがあった。
きれいなもの、かわいいもの、小さなものをめでる気持ちを
わたしも欲しい。。
花を育てたり、花を飾ったり
花を愛でるまねごとをしたりしてみたが
もともと興味のないものを興味のあるふりをするのだから
長続きするわけがない。
気づいたら、いつの間にか花とは遠ざかった生活を送っていた。
ところが、仕事をやめ、子どもたちもだんだんと大きくなり
自分の時間が少しずつ増えるようになってから
ときどき、思いついたように、切り花を買い求めるようになった。
40年前、楽しそうに教室に花を飾っていたクラスの子の気持ちが
ようやくわかる。
とはいえ、、やっぱり今もワタシは、優しくないし、意地が悪い。。。