いのししのひとりごと

ワタシノトリトメナイハナシ

「年収90万円で東京ハッピーライフ」大原扁理

 

 

お金で幸せは買えない、、とはよく言うけれど

現実は、やっぱりお金が必要。

だって貨幣社会だもの。

だから、学校を卒業するとたいていの人が

週5日40時間(本当はもっとたくさん)の自分の時間を差し出し

代わりにお金を受け取るという暮らしを始める。

 

そのお金で、まずは、生きるための衣食住を手に入れる。

それから、ちょっとおいしいものを食べたり

たまには旅行に行ったり、欲しいものを買ったりする。

さらには、車や家を手に入れれば

オー、イッツ ハッピーライフ!!

なんて思う人だっているかもしれない。

 

だけど、この手のハッピーライフにゴールがないことは

誰だって何となくわかっている。

幸せの価値基準を消費行動におけば

働く→消費→働く→消費→働く→消費・・・

のループをぐるぐると走り続ける未来が見える。

 

ハッピーの基準をどこにおくかは、人それぞれ。

今はよく、爆買いの動画なんかがあるけれど

物理的充足がその人のハッピーライフであるなら

それはそれでよしだし

働くことそのものにハッピーの価値を見出しているのなら

それはそれでありだと思う。

 

だけど、今の経済システムに自動的に飲み込まれてしまった人や

先の見えぬ未来に向かって、これから社会へ羽ばたこうとする若い人たちにとって

この本は、表紙のゆるい絵とは反して、とても刺激的だと思う。

 

著者の時間、労働、人間関係、衣食住、ライフスタイルを通して

自分だけのハッピーライフを作れそうな気がしてくる。。