いのししのひとりごと

ワタシノトリトメナイハナシ

「その「グローバル教育」で大丈夫?」ヤマザキマリ・小島慶子

 

 

詰め込み教育」がまずいって言うから

ゆとり教育」をやってみた。

でも、あんまりうまくいかなかったから、次はどうしようっかあ。。

 

そうだ、グローバル教育とか、かっこよくない?

グローバルと言えば、英語でしょ。

じゃあ、小学校から英語必修化ねっ。

 

グローバルと言えば、ネットでしょ。

じゃあ、プログラミング。

高校では、情報を必修化して、共通テストにも出しちゃおっと。

よし、これで、世界を股にかけたグローバル人材の出来上がり~~。

 

 

 

って、日本の教育ってこんな感じに見えてしまうんだけども。

 

この国の教育行政は、もう長いこと

目先の欲に踊らされ、右往左往していている。

日本中の子どもと親がそれに振り回されるという悲劇。

 

で、グローバル教育って何?って思って

この本を読んでみた。

 

海外で子どもを育てた、育てている、著者二人による対談。

グローバルとは何なのか。

本当に、目からうろこだった。

 

理解しがたく、苦手で、抵抗のあること

人や習慣、価値観に対し

それでも、理解しようとすること

たとえ、受け入れられなくても共存できることこそが、グローバル。

英語やプログラミングがグローバルの第一歩ではなく

それは、単なる手段だということがよーくわかる。

 

タイトルに「グローバル教育」とあるから

子育て中の人向けの本かと思っていたけど

心に訴えかけられたのは

ひとりひとりが社会と世界と向き合う

心構え、姿勢、人としての在り方だった。

子どもにグローバル教育とかいう前に

大人がグローバルになるのが先だよと

自戒をこめて、思ってしまった。

 

子育て中の人も、今から子育ての人も

すでに子育てが終わった人

いやはや教育なんて関係ないと思っている人も

ぜひ読んでみてほしい。