昨晩、夫がこう言った。
「ねえ、一万円貸して。」
人事異動のこの季節。
夫は、転勤する人への花束を準備しなければならないらしい。
その花束を買うお花屋さんは、現金払い。
代金は、およそ一万円。
そして、今の夫の財布の中には、一万円が、ない。。
で、ワタシに、一万円を貸してくれということになったのだが
えっ、ちょっと、待ってくれ。。
ワタシの財布にも、ない、ない、ない、、
一万円がない、、
てか、現金がない。。
カード払いに、スマホ払い
口座引き落としに、ネット振り込み、、
現金がなくても、特段の不自由を感じないのをいいことに
銀行のATMに寄るのさえ面倒になって
気づけば、ワタシの財布からお札が消えていた。。
さて、どうしよう、、と思って
そうだ、あそこに現金があるじゃないか、、と思い出した。
それは、中学生の息子の財布の中にあるお年玉でもらった一万円。。
「なんで、オレが貸さなきゃなんないんだよ~」と
息子には、さんざんぶつくさ言われたが
とりあえず現金が調達できて、ほっとした。
キャッシュレスの便利さに慣れすぎると
こういう落とし穴にはまることがある。
今回は、お花代で済んだが
もし、災害や戦争など思わぬ事態がおきたとき
モノが壊れ、電気がとまったとき
現金が手元になかったら、これは、大変かもしれない。
今の日常が永遠に続くという幻想が
キャッシュレスのシステムに組み込まれているような
そんな気さえしてきた。