いのししのひとりごと

ワタシノトリトメナイハナシ

「となり町戦争」三崎亜記

 

 

すごい本を読んだ。

 

ある日、となり町との戦争が始まる。

 

何のための戦争なのか

誰のための戦争なのか

この物語では、なにも語られない。

 

この本の中にあるのは

戦争で

傷つき、亡くなり

自由を奪われ

意志をひた隠し

思い通りに生きることができない

ひとびと。。

 

物語の「戦争」を

人間の身体を精神をむしばむ

現代社会のさまざまなシステムに置き換える。

 

政治、行政、経済、雇用、原発、学校、家族、、、

 

あっ、そうだと気づく。

この小説は、

デヴィッド・グレーバーのブルシット・ジョブであり

東大の安冨歩教授の言う、立場主義であり、東大話法なのだ。。

 

ワタシたちを生きづらくさせているものは何か。

今こそ、また、読むべき小説である。