いのししのひとりごと

ワタシノトリトメナイハナシ

怒号飛び交う春休み

一日3食、昼寝にゲーム、マンガにビデオつきの

中学生の息子の春休み生活が、やっとこさ、終わった。

 

先週、始業式当日の朝。

新しい学年、新しいクラス、新しい担任、、

は~、どうしようと、、と顔に書いてある息子を

大丈夫、大丈夫と送り出す。

 

心配顔の息子が

玄関ドアをぱたんと締めた途端

息子には悪いが

こちらは、もう

いやっほ~~てな感じである。

 

春休みが終わった~~

心の中で

ガッツポーズに万歳三唱。

 

さて、この春休みは、家の中で怒号が飛び交った。

それは、ワタシのでも、息子のでも、夫のでもない。

テレビ画面から発せられた。

 

春休み、暇を持て余した息子。

暇なら勉強すればいいのに

本を読めばいいのにと

親としては思うのだが

そんなこたあ、しないわけだ。

 

暇をどう使おうが、オレの勝手だろ!的な

思春期真っ盛りの彼が選んだ

暇な時間の過ごし方。

それは、

かつてのあの日曜劇場の大ヒットドラマ

半沢直樹」のドラマをすべておさらいすること。

 

デジャブだ、、、ワタシは思う。

 

なぜなら、このドラマ放送時の息子のはまりっぷりと言ったら

本当にすごかったのだ。

 

投資だとか、買収だとか、融資だとか

金融の話など何もわからないはずの

小学生の息子のハートを

おじさんのドアップと怒号と罵声の連続技が

鷲掴みにして離さなかった。

 

では、半沢直樹が放送された当時の

彼の一週間のスケジュールを振り返ってみよう。

 

まず、日曜日。夜9時、テレビの前でスタンバイ。

ドラマ放送を見ながら、同時に録画。

月曜日、学校から帰ってきて、その録画を見る。

火曜日、学校から帰ってきて、その録画を見る。

水曜日、学校から帰ってきて、その録画を見る。

木曜日、学校から帰ってきて、その録画を見る。

金曜日、学校から帰ってきて、その録画を見る。

土曜日、も、たぶん、見てた。

そして、日曜日、、

これがワンクール繰り返された。

我が家のリビングに

毎日毎日、3か月にわたり、おじさんの怒号が飛び交った。

 

ワタシは、たいていなんでも一度きり。

同じものを再び見たり読んだりということは

よほどでない限りしない。

 

対して、息子は、同じものを何度でも繰り返す。

だから、家の中では、同じアニメやドラマが

何度も何度も流れる。

 

こちらは、どんだけ見れば気が済むんだと思うが

息子に言わせると、どんだけ見ても気が済まないらしい。

 

うららかな春の日の午後

我が家のリビングに

約10日に渡り、響き渡ったおじさんの怒号。

先週、ようやく去りにけり。