いのししのひとりごと

ワタシノトリトメナイハナシ

「私の財産告白」本多静六

 

 

本を読んでいると

「この本、、若いときに読みたかったなあ。。」

そんなふうに思う本にときどき出会うことがある。

この本は、まさに、その1冊。

 

著者は「日本の公園の父」と呼ばれる本多静六

林学博士、東大教授であった彼が

ジリ貧の生活から、巨万の富を築くにいたった

その極意を書いている。

 

お金は、貯めるより、使うほうが難しいという。

 

高度成長期、バブル期の膨大な蓄財を

結局有効に使えず、散財して

今や惨憺たる日本の現状が

その何よりの証みたいなものであると思う。

 

本著を読んで

蓄財にも投資にも

最も必要なことは

大局観なのだと思った。

 

成人年齢が18歳となり

学校での金融教育の必要性が叫ばれている。

 

資産運用なども教えるらしいが

本当にそれが、子どものためのモノなのか。。

銀行や証券会社のためのモノではないのかと

疑問に思ってしまう。。

 

官民そろって、補助金という名の税金に群がり

隠ぺいや改ざんが横行し

経済をゼロサムゲーム化し

目の前の利益だけを追求する

大局観を欠いた

今の日本経済の現状を見れば

子どもたちへの安易な金融教育は

金融経済下の犠牲者を増やすことになりかねない。

 

教育という

国の未来への投資の場で

idecoだ、NISAだ

節税だ、老後資金だと

未来が縮こまるような

枝葉末節をくどくどと教えるより

 

「私の財産告白」

 

この1冊を子どもたちに時間をかけて

読ませることのほうが

子どもたちも

ひいては国も豊かになるはず。。