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最近、年代物の本を読むことにはまっています。
目も頭も根気もどんどん衰えているのを感じる今日この頃
命あるうちに、名著を読んでおきたい。。
少々大げさだけど、かなり本気モードでそんなことを思い
手に取ったこの本。
河上肇著 「貧乏物語」
人間のあり方、人間生活の目指すものが
真剣に語られていて、とても感動しました。
貧乏って、簡単にいうけれど
貧乏とはどういうことで
貧乏の何が問題なのか
その根本に何も触れないままに
日本の経済政策が行われているんじゃないかと
ちょっと疑問を覚えました。
富めるものが富めば、貧しい人たちに
その富のしずくがしたたり落ち
経済全体がよくなるといって
日本政府が推し進めてきた
「トリクルダウン」理論。
しずくなどちっとも滴り落ちてきた感がないし
いったいいつ落ちてくるんだろうって感じで
ずっと不信に思ってましたが
今から100年以上も前に執筆されたこの本に
トリクルダウンなど起きないと、しっかり記されていました。
(あー、やっぱり)
貧乏がなぜいけないのかはもちろん
貧乏を解決するための具体的な提案
そして、資本主義社会がどのように動き
どのように仕組まれているのかを知るために
今こそ読んでおきたい1冊だと思いました。
以前、アップしたブログ「せとかの不安」。
漠然と感じていたワタシの食べ物に対する不安の意味を
本著で教えてもらえたようでした。