大みそかに、県外に住む弟から、突然、連絡が入った。
「お母さんが具合が悪そうだから、明日帰る!」
えっ、なんの話だ!?
母が具合が悪い??
ワタシ、何にも聞いてないけど。。
いったい、どうなってるんだ?
あわてて、母に電話を入れてみると
「あー、2日ほど前から足が痛くて、動けなくて。〇〇(弟)にラインしたのよーー。
今日は、ちょっと動けるようになったから大丈夫。。」との返事。
そして、「〇〇(弟)に帰ってきてほしいとは言ってないけどねえ。。」
と、のんびり言う。
70代半ばの母は、10年ほど前から足が弱り
ここ数年は、調子が悪いと歩くのに支障が出ることも増えてきた。
ワタシには姉と弟がいる。
つまり、ワタシの母には3人の子どもがいる。
姉とワタシは、実家のある同じ県内に住み
弟だけは、他県に住んでいるという現状。。
もう、母に思わず、言いましたよ。。
あのさあ、年老いた母がひとりで暮らしてるんだもの。
動けない、具合が悪いって言われたら
そりゃあ、こどもは、びっくりするに決まってるよね。。
いやいや、それにもまして
そんな大事なこと、もしかしたら一刻を争うことを
近くに住む娘より、遠くに住む息子に先に知らせてどうすんの?
母からは
「あらあ、ごめん、ごめん、そんなつもりじゃなかったのよお~」と
再び、のんきな返事をいただいた。
で、次の日。
元日の午後、ワタシは、弟を駅まで迎えに行き
車で一緒に実家に向かったわけである。
車中、弟に
「電話で話した様子じゃ、お母さん元気そうだったよ」と言うのだが
弟は、母が寝込んでいるのではと案じ、自分の目で見るまで安心できないといった顔。
(母は、弟にいったいどんなメッセージを送ったんだ!?)
実家に着き、弟は、ワタシより先に家の中に入った。
続いて家の中に入るワタシ。
すると、弟は、ワタシに向かって
本当にへなへなって感じで、拍子抜けして、こう言った。
「えっ、お母さん、立ってるんだけど。。」
そして、その翌日。
1月2日には、姉も実家に来ることになり
久しぶりに家族全員がそろうという、予想だにしない展開となった。
災い転じて福となる?!
楽しいお正月ではあったけど
これから先のこと、具体的に考えなきゃいけない時期にきたのだと
気が引き締まるお正月でもあった。