いのししのひとりごと

ワタシノトリトメナイハナシ

春の味

春先、近所のスーパーの産直コーナーで、菜の花が売られている。

愛でる花ではなく、食べるほうの菜の花。

 

この菜の花、毎年、必ず目にしていたのに

これまで一度も買ったことはなかった。

昔から、青菜的なモノは、そう好きでないうえに

特に春先の旬の、あの青臭い独特の香りと味が苦手で

ずっと敬遠してきた。

 

自慢じゃないが、青菜を前にすると

嫌いな給食を前にした小学生の心に瞬間移動できる。

いつまでも、子ども心を忘れないアラフィフである(!?)

 

ところが、今年、自分の体が、突如、菜の花を欲したのである。。

と、大げさに言ってみたが

要するに、スーパーで、菜の花を見かけた時

嫌いだの、苦手だの、四の五の言わず

そろそろ、菜の花でも、食べてみっか!!的な気分になっただけの話である。

 

その日の夜、早速、菜の花をゆでて、からし和えにしてみた。

 

これがね、、本当に、おいしかった。

苦手だと思っていた春の味が、断然得意になっている自分の舌に驚く。

こうして、すっかり、菜の花にはまったワタシは

菜の花があれば、即買いし

菜の花のからし和えを作り続け、半分、家族に迷惑がられていた。

 

ここ最近、春らしい暖かな陽気が続いている。

道路わきの菜の花も満開で、鮮やかな黄色が目に入ると

あー、春が、春の味が、終わったなあと独り言ちている自分がいるのであった。

(春は、これからだっつうの、、、)