いのししのひとりごと

ワタシノトリトメナイハナシ

大は小を兼ねるのか

大は小を兼ねると信じてきた。

 

小さい物は大きい物をカバーできないが

大きい物は小さい物をカバーできる。

だから、物を買うのに迷ったときは、大きいほうを選んできた。

 

例えば、子どもの服。

例えば、収納ケース。

例えば、冷蔵庫。

そんな考え方がすっかり染みついていたので

家を掃除するための掃除機は一つでいいとずーっと思っていた。

 

ある日のこと、たまたまハンディクリーナーがとても便利という動画を見た。

 

普通の掃除機の先っぽを付け替えればハンディクリーナー代わりになる、大は小を兼ねるはずと、掃除機に関してもずっとそう思ってた。だから、掃除とあらば、掃除機を抱えて、どこへでも参上するのが当たり前だった。

しかし、ハンディクリーナーの動画を見て、ワタシの前頭葉はガタガタと震えました。えーー、ハンディクリーナーって、そんなに便利なの?

 

すぐさま、ネットで検索し、手ごろな値段のものを一つ買ってみた。

 

これが、本当によかった。

今まで重たい掃除機を抱えて(なにしろうちの掃除機は昔ながらのコード式の紙パック)、サッシの溝やら家具と家具の隙間やらを掃除していたのが、ウソのように楽になった。充電式で片手でスイスイと掃除でき、持ち運びも片づけも、らくちんこの上ない。

 

特に、押し入れやクローゼットの中を掃除するときには、以前は、掃除機を抱えて押し入れの中に潜入し、高いところは椅子にのり、棚にのぼりと、老体に鞭打ってきたが、ハンディクリーナーを買って以降は、ハンディクリーナー片手に、楽々押し入れに潜り込み、軽々と椅子にのり、棚にのぼりと、掃除が楽しくなった。

 

大には大の

小には小の役割がある。

 

そうか、大は小を兼ねないこともあるのだ。

人生の真実をハンディクリーナーが教えてくれたのであった。

(気づくの遅すぎ)