いのしし日記

ワタシノトリトメナイハナシ

キャンセルするにはもったいない

調理をするのに、包丁を使わず、ハサミを使ったり、カットされた食材を使ったりする人が増えているというニュースを見た。包丁キャンセル界隈というらしい。

今はカット食材がたくさん出回ってる。本当は昔から、包丁じゃなくハサミのほうが効率的な調理場面も多かったはずだ。料理にハサミなんて邪道、包丁が当たり前という固定観念を打破する点で、包丁をキャンセルする人たちの出現は意味深いのかもしれない。

でも思うのだ。包丁をキャンセルしてしまうのはやっぱりもったいない。キッチンでハサミがモノ言う場面もあれば、包丁がモノ言う場面もある。道具を一つに絞ってしまうと逆に効率が落ちるんじゃないかと思う。

それよりなにより、包丁キャンセルがもったいないと思うのは、包丁にはそれを自由自在に使えるようになるまでの楽しさがあるからだ。いろんなモノをいろんな形に切っていく作業は単純に楽しいし、包丁さばきを覚えるにつれ、危険な刃物をコントロールしている自分がどこか誇らしく思えたりする。はるか昔から、人類は、石を研ぎ、刃物を作り、モノを切り、そうして生きながらえてきた。包丁を持つことは、そのDNAを喜ばせているのかもしれない。

まあ、つまりは、包丁で料理するのもいいよということである。