息子が小学5年生の頃
学校から帰ってくると、開口一番、こう言った。
「炊飯器って何???」
その日、息子は、学校の家庭科の授業で行う初めての調理実習をまえに
材料や、調理の手順、調理器具等についての勉強をしたらしい。
ご飯を炊くという項目で「炊飯器」というワードが出た。
で、彼は、この炊飯器がなんのことか分からなかったというわけだ。
えっ、炊飯器も知らないの??
と思われそうだけど、これには、ちゃんと理由がある。
それは、我が家には炊飯器がないから。
息子が生まれる前から、ごはんは土鍋で炊いている。
息子の頭の中には、ごはん=土鍋の公式が出来上がっている・
とはいえ、我が家も以前は、電気炊飯器でごはんを炊いていた。
ワタシの頭には、ごはん=炊飯器の公式しかなかったから。
家庭を持ち、自分が食事を準備するようになり
毎日毎日、炊飯器と付き合うようになって
初めて、気が付いた。
炊飯器の手入れが、めんどくさい。
毎日使う炊飯器が、毎日相当に汚れる。
おかまはもちろん、ふたやは本体もきれいにしなきゃならない。
だけど、電気製品だから、水には、気を使う。
まるごとじゃぶじゃぶ洗えたらどんなに楽だろう。。
そんな折、生協のチラシで、3合炊き土鍋3980円が目に入った。
土鍋でごはんが炊けるのか。。
ごはん=炊飯器の公式頭のワタシは、そんなことさえ知らなかった。
この土鍋なら、炊飯器より小さいし
おまけに電気製品じゃないから(当たり前)
お皿を洗う感覚で思いっきりじゃぶじゃぶ洗えるではないか!!
この生協の土鍋を即買いし、以降、我が家のごはんは
この土鍋によって、毎日毎日生み出され
息子は、この土鍋ごはんを生まれてこの方、毎日毎日食べている。
土鍋でごはんを炊くんです、なんていうと
料理好きや料理上手と思われがちだが
ワタシは、全然そんなことはない。
ただただ、後片付けの手間を省きたかっただけ。
そんなワタシの腹黒い心をもってしても
土鍋は、おいしいごはんを炊いてくれる。
本当にありがたい。