いのししのひとりごと

ワタシノトリトメナイハナシ

思想

「檻のなかのダンス」鶴見済

檻のなかのダンス 作者:鶴見 済 太田出版 Amazon 当たり前を疑う、、と言っても 日々の生活にどっぷりつかっていると 一般的とか常識とか そんな社会やシステムに都合のよい 固定観念にがんじがらめにされ 何が当たり前なのか、疑うことも忘れてしまう。 こ…

「ブルシット・ジョブ クソどうでもいい仕事の理論」デヴィッド・グレーバー

ブルシット・ジョブ クソどうでもいい仕事の理論 作者:デヴィッド グレーバー 岩波書店 Amazon 無職無収入なので、本は、なかなか買えない。 だから、たいてい図書館で借りて読む。 それでも、時々、どうしても 買いたい本がある。 それは、ずっと手元にお…

ワタシの娘は、頭が、いい

「ワタシの娘、頭が、いいんです!!」 いきなり、そう言われて、度肝を抜かれた。 頭のいい娘を持ったその人は 息子と同じ中学の保護者である。 初対面のその彼女と 二言三言当たり障りのない 相手の胸の内探り合い的な会話を交わした後 いきなり、彼女の口…

「私の財産告白」本多静六

私の財産告白 (実業之日本社文庫) 作者:本多 静六 実業之日本社 Amazon 本を読んでいると 「この本、、若いときに読みたかったなあ。。」 そんなふうに思う本にときどき出会うことがある。 この本は、まさに、その1冊。 著者は「日本の公園の父」と呼ばれる…

今が、一番、怖いんだけど。。

連休明け。 息子の通う中学校で 「体調不良者」が続出中らしい。 先日から、学校のお知らせメールが 頻繁に入るようになった。 「〇年〇組、〇月〇日まで学級閉鎖」 「部活動は、本日から〇日間活動停止」 さて、不思議なことに 学校からのお知らせには「コ…

宙ぶらりんに耐えるチカラ

「スイートピーが咲き始めました」 先日、母から、写真付きのラインが送られてきた。 ワタシの母は、花や野菜を育てるのが、とても好きらしい。 登山家が、そこに山があるから山に登るのだ、、みたいに 母は、そこに土があるから種を蒔くのだ、、という感じ…

中学男子 スネ事情

子どもの頃、友達同士で よくこんなことを言いあってた。 「次に生まれてくるときは、男と女、どっちがいい?」 (今だったら、ジェンダー的に問題かも。。) 現世が女だから、次は男も経験してみたいかな、、と言う子もいれば いやいや次も女がいいよ! と…

「LISTEN」 ケイト・マーフィ

LISTEN――知性豊かで創造力がある人になれる 作者:ケイト・マーフィ 日経BP Amazon 会話が苦手。 話すのも、聴くのも、下手。 これを、コミュ障で片付けてしまえれば どんなに楽かと思う時がある。 けど、生きてる限り、ことはそんなに簡単にすまされない。 …

春、4月、グチの季節。

春。 花が咲き、新緑がまぶしく、命の芽吹きを感じる季節。 4月。 新学期、新学年、新しいクラス、新しい友達 新しい職場、新しい同僚。。 新しさ満載の月。 このすがすがしい季節の只中 我が家では、一年で一番、グチの嵐が吹き荒れる。 環境の変化は、人間…

マイナカード作るか否か

マイナンバーカード、作るか否か いまだに決められずにいる。 マイナカードを持ってないと、投票できない、とか マイナカードを持ってないと、車の運転ができない、とか マイナカードを持ってないと、役所の手続きができない、とか マイナカードを持ってない…

「ヤマザキマリの人生談義 悩みは一日にして成らず」ヤマザキマリ

ヤマザキマリの人生談義 悩みは一日にしてならず 作者:ヤマザキ マリ 毎日新聞出版 Amazon 本著は、毎日新聞「人生相談」の回答者である著者の これまでの掲載分がまとめられている。 ワタシは、毎日新聞の購読者。 新聞記事には、目を通さない日はあっても …

無職は暇なのか

フルで働いていた仕事をやめ 今は、社会的「無職」主婦生活を営むワタシ。 無職主婦生活を始めたころ よく、こんなことを聞かれた。 「昼間、何やってんの?」 そうして知った。 正直に 「日がな一日家にいるよ~」 と言ったら 「暇じゃない?」 「退屈じゃ…

I can't believe it !

今年1月に1次試験を 2月に2次試験を受けた英検3級に 中1の息子が合格した。 彼が通っている英語教室では 中1での英検3級取得が目標になっている。 3級って、中学卒業レベルだし 教室に通っているとはいえ 宿題もせず、先生にしょっちゅう叱られている息子が …

ちょろくない人生

春、、門出の季節。 卒業式や入学式、子ども達が新たな一歩を踏み出していく。 30数年前の春、今やアラフィフのワタシにも、もちろん、そんな季節が訪れていた。 高校を卒業し、大学生となった。 入学した大学は、自分の実力よりも偏差値の高い国立大学。 な…

壁があってよかった

かれこれ、20年以上前 夫と二人、地元に新しくできた居酒屋に行ったときのこと。 案内された席に、ぎょっとした。 横並びに座る二人分の座席 その正面は、手をちょっと伸ばせば、すぐそこに、壁。 今では、この田舎町でも カフェが増え、ひとり飯をする人も…

サブスク残業

学校の先生が、足りないらしい。 最近では、自治体の教員採用試験の倍率は、どんどん下がっていて 量だけでなく質も不安視されているらしい。 バブル崩壊で、国が貧乏になったから、教育予算削っていいんじゃね? 少子化で子どもがいないんだから、教員も少…

自己肯定感の矛盾

朝起きたら、ラジオをつける。 ラジオを聴きながら、朝のルーティンが始まる。 朝はまだ、体も頭も半分眠った状態なので ラジオの音は、ほぼBGM状態。 そこから発せられている情報は、たいてい右から左へと流れていくのだが 今朝は、違った。 聞こえたき…

「年収90万円で東京ハッピーライフ」大原扁理

年収90万円で東京ハッピーライフ 作者:大原扁理 太田出版 Amazon お金で幸せは買えない、、とはよく言うけれど 現実は、やっぱりお金が必要。 だって貨幣社会だもの。 だから、学校を卒業するとたいていの人が 週5日40時間(本当はもっとたくさん)の自分…

「先生」じゃない

息子の通う中学校でも ぽつぽつとコロナの感染者が出ているらしい。 先日は、同じクラスの子が感染したらしい。 らしい、らしい、、というのも 学校からは正式な連絡はないから。 情報は、子ども達の間で、漏れ聞こえてきたものだけれど 信憑性が高いものば…

身体能力

スキーに行ったのは、これまで1度きり。 高校の修学旅行で、有無を言わさず連れていかれた。 そして、これが、多分、ワタシにとって生涯最初で最後のスキーだ。 学校の体育はわりと得意なほうだった。 中学までは、部活はバレーボールをやっていたし ときに…

「日本の大問題 ~現在をどう生きるか~」養老孟司 藻谷浩介

とても面白い構成の本。 まず、何といっても、序章が長い。 全221ページ中、なんと60ページがプロローグ。 多くの本で、序章には、たいてい、本が出版されるにいたったいきさつとか 本に対する著者の思いとか、本題に入る前の軽いあいさつ的なモノだと思う。…

「内向型人間が無理せず幸せになる唯一の方法」スーザン・ケイン

内向型人間が無理せず幸せになる唯一の方法 (講談社+α新書) 作者:スーザン・ケイン 講談社 Amazon この本を手に取るのは、自分を内向型人間だと思っている人で そのことで、悩みを抱えたり、生きづらさを感じていたりしている人ではないだろうか。そして、…

感謝なんていらない

若い若い年端もいかない子どもたちが 何かのたびに感謝の言葉を真っ先に口にするようになったのは いつの頃からだろう。 例えば、最近では、スポーツ選手が競技後のインタビューで 結果への感想や自己評価を言う前に 何が何でもという感じで真っ先に周囲への…

「「他人」の壁」 養老孟司 名越康文

「他人」の壁 (SB新書) 作者:養老 孟司,名越 康文 SBクリエイティブ Amazon 解剖医である養老先生と 精神科医の名越先生という著名な二人の対談本。 面白くないわけがない。 序章「「他人」をわかりたがる現代人」で 他人を理解できるという現代人の思いこみ…

「あなただけじゃないんです」瀬戸内寂聴

あなただけじゃないんです 作者:瀬戸内寂聴 自由国民社 Amazon 俗世のいろんな悩みに著者が答えていくというスタイルの本。 「ワタシだけじゃないんだな」と思えることがたくさん。 一見深刻な悩みも、痛快な回答に逆にホッとさせられるのは 寂聴先生の言葉…

「「自分」の壁」養老孟司

「自分」の壁(新潮新書) 「壁」シリーズ 作者:養老孟司 新潮社 Amazon 「自分」とは、いったい何だろう。 本当の自分、なりたい自分、いやな自分、好きな自分。 自分は一人でありながら一人ではないはずなのに 個性とかアイデンティティとか言われれば 自…

「DIE WITH ZERO」ビル・パーキンス

DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール 作者:ビル・パーキンス ダイヤモンド社 Amazon 人生にお金は必要だ。 多くの人は、お金があれば、多くの苦難を避けることもできると思っているし お金があれば、幸福な人生が送れると思っているし お金が…

お手入れ

年末年始の忙しさにかまけて 顔のお手入れをさぼっていたら あっという間にシミが浮き出てきた。 美容というものには、昔からあまり興味がない。 自分の中で一時的にブームになるモノの 基本的に髪にも化粧にも無頓着な人間だ。 若いときは、まあ、それでも…

「生きるための日本史」安冨歩

生きるための日本史 作者:安冨 歩 青灯社 Amazon タイトルに「日本史」と掲げながら、帯には「私の世界史」とある。 安冨先生の生み出す文章は本当に面白い。 さまざまな事象から独自の仮説を立て、論拠を示し、結論に向かっていく 文章さばきは、帯の写真が…

「世界の「頭のいい人」がやっていることを1冊にまとめてみた」中野信子

世界の「頭のいい人」がやっていることを1冊にまとめてみた 作者:中野 信子 アスコム Amazon この手の本はこれまでも読んだことはある。 けれど、ちっとも記憶に残っていない。 読んでいる時は、なるほど、ふむふむと膝を打ちながら読み 自分でも真似をして…