いのししのひとりごと

ワタシノトリトメナイハナシ

「街場の親子論」内田樹・内田るん

 

いつまでも恨みがましいワタシは

子どもの頃の母親の言動を

苦々しく思い出してしまうことがある。

 

あの悶々とした気持ちが、どうにもこうにも消化できず

大人になって、それが言葉に言い表せるようになり

ある日、母親にぶつけた。

 

で、母の反応。

「そんなこと言ったっけ?」

「あれは、そういうつもりじゃなかったよ。」

と、平行線。

ちょっと腹が立ったついでに、いろんな話題が飛び出した。

 

すると、

ワタシが長年気にしていたことを、母はあっさり忘れてしまっていたり

母がずいぶんと思い悩んでいたことを、ワタシが気にもとめていないこともあった。

同じ過去の出来事に対しても

ふたりの間では、受け止め方がずいぶん違ってた。

親子と言えど、感じ方も考え方も違うんだなと思って、ハッとした。

 

親子だからというだけで

互いのことを知っているつもりになってたのかも。。

分かり合えなくても、理解できなくても

話が通じなくても、生きる時代が違っても、親子が続くなら

もう少し、親のことが知りたくなった。