いのししのひとりごと

ワタシノトリトメナイハナシ

「となりの脳世界」村田沙耶香

 

想像力とか共感力とか、、

 

そんな言葉があるので

人は他人の気持ちが理解できると

他人の考えてることが分かると

どこかで思っているのかもしれない。

 

同じものを見てても

同じ時を過ごしても

同じ場所にいても

頭の中は、十人十色、百人百様であることを

忘れてしまいがちかもしれない。

 

本著は、「コンビニ人間」など

シニカルでシュールな作風が特徴的な

小説家村田沙耶香のエッセイ本である。

 

著者の作品はこれまで、数冊読んだことがある。

彼女が描きだした小説の中の世界は

凡人には想像だにできなかった世界で

とても面白かったが

 

この本で

現実世界の著者の頭の中、脳世界も

並みの想像力や共感力では及びもつかず

本当に面白かった。

読後、いろんな意味で

世界って広いんだな~と感心してしまった。

 

地球には70億人以上の人間がいるので

当たり前だけど、70億以上の頭と脳世界があるわけで

世の中は、本当にすごくて、おもしろくて

絶対的に多様なのである。

 

だから、目の前にいる思春期真っ盛りの息子が

何を考えてるか分からないと悩むなんて

な~んと、おこがましいことよ。。

と、思う母なのでありました。