いのししのひとりごと

ワタシノトリトメナイハナシ

「わかった?」禁止令

こどもに勉強を教えながら、ついつい言ってしまうこと。
「わかった?」

こう言う時、私はたいてい
自分の説明に満足している。
そして、これ以上の説明をする努力や工夫が
とてつもなく面倒になっている。
さっさと切り上げて
次へ移ろうぜえ~という気持ちになっている。
だから、言ってしまうのだ。
「わかった?」

こう言われたこどもは、ほとんどの場合
「うん」とか「わかった」と言う。
なぜなら、こどもはちゃんと教える側の
感情を察知しているから。
ここで「えー、わからないよ」と言ったらどうなるか。
けんかを売るようなものかもしれない。
賢いこどもは、すぐさま自己防衛本能が働き
その場をしのごうと「わかった」と答えるのだ。

ようやく最近になって、この負のループに気がついた。
(母となって15年、、遅すぎるっ!!)
そう言えば、学生時代、授業がちっともわからない先生がいて
説明の最後に必ずこの台詞を口にしていたのを思い出した。
「みんな、わかったかな?」
それも、ここでわからないなんて言えるかい!!と
突っ込みたくなるようなタイミングで。
あの頃の先生に対する私の気持ちと、
今の娘、息子がもつ私に対する気持ちは
きっと同じだ。

「わかった?」なんて聞かずに
こどもの理解度を計ることができる教え方が
こどもにとって、最良だし、楽しい勉強になるんだろうなあ。

こどもの勉強を見るときに
私がすべきことが、ようやく見えた気がする。
これまで、無意識に口をついて出てしまっていた
「わかった?」という言葉を
使わないように努力することだ。
こうして、私は自分に、「わかった?」禁止令を発令した。

けれど、これが、なかなか手強く、ついつい「わかった?」と使ってしまう。。
使っては、反省、使っては、反省の
繰り返しの日々が続いてる。