いのししのひとりごと

ワタシノトリトメナイハナシ

my本棚

「すごいトシヨリBOOK」池内紀

すごいトシヨリBOOK トシをとると楽しみがふえる 作者:池内 紀 毎日新聞出版 Amazon 母は、いつまでも、母のままだと思ってた。 けど、母だって、当然、年を取る。70歳を超えたあたりくらいから、母が、祖母に似てきたなあーーと思い始め、母も年を取ったな…

「ニューカルマ」新庄耕

ニューカルマ (集英社文庫(日本)) [ 新庄 耕 ]価格: 748 円楽天で詳細を見る あれは、もう30年近く前のこと 私が就職してすぐの頃、、 高校時代の友達から、突然、電話がありました。 最後に彼女と会ったのは、大学2年生の頃で それからは、なんとなく連…

「貧乏物語」河上肇

貧乏物語 (岩波文庫 青132-1) [ 河上 肇 ]価格: 792 円楽天で詳細を見る 現代語訳 貧乏物語 (講談社現代新書) [ 河上 肇 ]価格: 880 円楽天で詳細を見る 最近、年代物の本を読むことにはまっています。 目も頭も根気もどんどん衰えているのを感じる今日…

「檻のなかのダンス」鶴見済

檻のなかのダンス 作者:鶴見 済 太田出版 Amazon 当たり前を疑う、、と言っても 日々の生活にどっぷりつかっていると 一般的とか常識とか そんな社会やシステムに都合のよい 固定観念にがんじがらめにされ 何が当たり前なのか、疑うことも忘れてしまう。 こ…

マトリックスとモモ

先日、アマプラで映画「マトリックス」を見ました。 1999年のハリウッド映画。 キアヌリーブス主演の大ヒット映画です。 この映画、見たい見たいと思いながら 時はあっという間に流れ、気づけば、なんと、23年も経っていました。 23年も経つと、なんと、この…

「危機の日本史」佐藤優 富岡幸一郎

危機の日本史 近代日本150年を読み解く [ 佐藤 優 ]価格: 1760 円楽天で詳細を見る 8月になると、こういう本を読みたくなります。 8月6日広島原爆投下、8月9日長崎原爆投下、8月15日敗戦。 日本は、なぜ、この道を突き進んだのか、やっぱり知りたくなります…

「竹中平蔵 市場と権力「改革」に憑かれた経済学者の肖像」佐々木実

竹中平蔵 市場と権力 「改革」に憑かれた経済学者の肖像【電子書籍】[ 佐々木実 ]価格: 990 円楽天で詳細を見る 非正規雇用、派遣労働を広げ 郵政民営化を推し進め 露骨な新自由主義を日本に広めた張本人 「竹中平蔵」の半生が 関係者の証言をもとに描かれた…

「ディズニーキャストざわざわ日記」笠原一郎

ディズニーキャストざわざわ日記――〝夢の国″にも☓☓☓☓ご指示のとおり掃除します 作者:笠原一郎 フォレスト出版 Amazon 30年前 ディズニーランドに 初めて行った時の感動は アラフィフになった今も、、忘れない。。 こんな世界があるのかと その完璧なまでの夢…

「コールセンターもしもし日記」吉川徹

コールセンターもしもし日記 作者:吉川 徹 フォレスト出版 Amazon 30年ほど前の学生時代 電報受付のアルバイトをしたことがある。 お客さんと話しながら パソコンで電文を入力する仕事。 24時間受付の電報センターで 夕方5時から夜10時まで 実労働4時間半、…

「となりの脳世界」村田沙耶香

となりの脳世界 (朝日文庫) 作者:村田 沙耶香 朝日新聞出版 Amazon 想像力とか共感力とか、、 そんな言葉があるので 人は他人の気持ちが理解できると 他人の考えてることが分かると どこかで思っているのかもしれない。 同じものを見てても 同じ時を過ごして…

「非正規介護職員ヨボヨボ日記」真山剛

非正規介護職員ヨボヨボ日記 作者:真山 剛 三五館シンシャ Amazon 三五館シンシャのシリーズ本のひとつ。 このシリーズ本を新聞広告でよく見ていたけど なかなか手を出せなかった。 このシリーズ本、なんたってタイトルがすごい。。 この本もそうだけど 「非…

「失敗の科学」マシュー・サイド

失敗の科学 失敗から学習する組織、学習できない組織 作者:マシュー・サイド ディスカヴァー・トゥエンティワン Amazon 失敗は、なぜ起こるのか。 失敗は成功の母、、という。 医療業界では、母(=失敗)を 無意識的に葬り去る何とも恐ろしいシステムがあり…

「ニュースがわかる高校世界史」池上彰 増田ユリヤ

高校で日本史を選択したので 世界史の知識は、中学どまり。。 カタカナがいやだし あまりに範囲が広すぎだし、、と 世界史を毛嫌いして 日本史を選んだわけだが 世界史を学ばなかったつけは 大人になって、やってきた。。 ニュースがわからない(トホホ) ニ…

「ひとりの時間が僕を救う」パーカー

ひとりの時間が僕を救う 作者:パーカー KADOKAWA Amazon ぼっち系youtuberパーカーさんの魅力は 何といっても、その言葉遣いだと思う。 今の大学生らしからぬ 豊富な語彙と丁寧な話し方。 ですます調の語り口が アラフィフおばさんのワタシを魅了してやまな…

「ブルシット・ジョブ クソどうでもいい仕事の理論」デヴィッド・グレーバー

ブルシット・ジョブ クソどうでもいい仕事の理論 作者:デヴィッド グレーバー 岩波書店 Amazon 無職無収入なので、本は、なかなか買えない。 だから、たいてい図書館で借りて読む。 それでも、時々、どうしても 買いたい本がある。 それは、ずっと手元にお…

「会計と経営の七〇〇年史」田中靖浩

会計と経営の七〇〇年史 ──五つの発明による興奮と狂乱 (ちくま新書) 作者:田中靖浩 筑摩書房 Amazon タイトルを見て 難しそうかなとちょっと敬遠しそうな本だが 中を開いて、あ~ら、びっくり。 話し言葉と、軽いタッチで、さらさらと読めてしまう。 会計と…

「絶望の裁判所」瀬木比呂志

絶望の裁判所 (講談社現代新書) 作者:瀬木 比呂志 講談社 Amazon このところ、続けざまに、絶望的判決が続いている。 ①6月20日 同性同士の結婚を認めないのは憲法違反だとして 国に損害賠償を求めた裁判 →合憲判断、賠償請求棄却(大阪地裁 土井文美裁判長)…

「私の財産告白」本多静六

私の財産告白 (実業之日本社文庫) 作者:本多 静六 実業之日本社 Amazon 本を読んでいると 「この本、、若いときに読みたかったなあ。。」 そんなふうに思う本にときどき出会うことがある。 この本は、まさに、その1冊。 著者は「日本の公園の父」と呼ばれる…

朝読のミイラ取り、ミイラになる

きみの友だち (新潮文庫) 作者:清, 重松 新潮社 Amazon 中学生の長男が 学校での朝読の時間に読むのに 適当な本がないかなあとネットで探していたとき この本を見つけた。 普段は、マンガばかり読んでる息子。 彼が、小学生の頃、たまには、本を読んでほしい…

「失われた町」三崎亜記

失われた町 (集英社文庫) 作者:三崎 亜記 集英社 Amazon 町が、失われる。。 ハッとした。 これは、本の中の世界ではない。 現実のこの世界で、町は、失われているではないか。 ロシアのウクライナ侵攻で ミャンマーの軍事クーデターで シリアの内戦で。。 …

「世界史の極意」佐藤優

世界史の極意 (NHK出版新書) 作者:佐藤 優 NHK出版 Amazon 30年以上前に通ったワタシの高校では 日本史と世界史と地理のどれかを選択することになっていた。 (たぶん、これ、のちのち、問題になったような。。) カタカナの苦手だったワタシは 迷わず、…

「LISTEN」 ケイト・マーフィ

LISTEN――知性豊かで創造力がある人になれる 作者:ケイト・マーフィ 日経BP Amazon 会話が苦手。 話すのも、聴くのも、下手。 これを、コミュ障で片付けてしまえれば どんなに楽かと思う時がある。 けど、生きてる限り、ことはそんなに簡単にすまされない。 …

「玉磨き」三崎亜記

玉磨き (幻冬舎文庫) 作者:三崎 亜記 幻冬舎 Amazon 本物の物語の力が、ここにはある。 三崎亜記、すごい。 子どもの頃に読んだ ちょっと怖かった童話や民話。 普段はすっかり忘れているのに 何かの瞬間、ふと、思い出すことがある。 この本は、そんな物語本…

「父が娘に伝える自由に生きるための30の投資の教え」ジェイエル・コリンズ

父が娘に伝える自由に生きるための30の投資の教え 作者:ジェイエル・コリンズ ダイヤモンド社 Amazon バブル崩壊後、この国の政治は、大企業と結託し 総力を挙げて、労働者の雇用環境を悪化させてきた。 賃金は抑えられ 長時間労働、サービス残業が常態化し…

「たそがれてゆく子さん」伊藤比呂美

たそがれてゆく子さん (中公文庫 い 110-6) 作者:伊藤 比呂美 中央公論新社 Amazon このタイトルに この表紙 もう、手に取るしかないでしょう。 「たそがれてゆく子さん」伊藤比呂美 アラフィフともなると 老いていくことに 思い出したように、ふっと、不安…

「ヤマザキマリの人生談義 悩みは一日にして成らず」ヤマザキマリ

ヤマザキマリの人生談義 悩みは一日にしてならず 作者:ヤマザキ マリ 毎日新聞出版 Amazon 本著は、毎日新聞「人生相談」の回答者である著者の これまでの掲載分がまとめられている。 ワタシは、毎日新聞の購読者。 新聞記事には、目を通さない日はあっても …

「となり町戦争」三崎亜記

となり町戦争 (集英社文庫) 作者:三崎亜記 集英社 Amazon すごい本を読んだ。 ある日、となり町との戦争が始まる。 何のための戦争なのか 誰のための戦争なのか この物語では、なにも語られない。 この本の中にあるのは 戦争で 傷つき、亡くなり 自由を奪わ…

「伊藤ふきげん製作所」伊藤比呂美

伊藤ふきげん製作所 (新潮文庫) 作者:比呂美, 伊藤 新潮社 Amazon 読後の感想は、これに尽きた。 この本にもっと早く出会いたかった。。 思春期女子のわが子と向き合う 母と家族の話題がてんこ盛り。 書かれている内容は、親として子として へこみそうなこと…

「夜が明ける」西加奈子

夜が明ける 作者:西加奈子 新潮社 Amazon 児童虐待、孤立社会、格差社会、長時間労働、奨学金問題 セクハラ、パワハラ、SNSの中傷、、、 この国の若者を待つ、地獄のような現実。 地獄から這い上がろうとのたうち回るうちに 地獄のような現実を直視する力を…

「地方メディアの逆襲」松本創

地方メディアの逆襲 (ちくま新書) 作者:松本創 筑摩書房 Amazon 昨夜のニュース番組は、東京の電力逼迫のニュースで持ち切りだった。 今回もそうだが 例えば、東京に雪が降る、東京に台風が来る。。 こういうとき、地方に住むワタシは、うんざりする。 東京…