いのししのひとりごと

ワタシノトリトメナイハナシ

女が描く男、男が描く男

この数ヶ月、朝からイライラしている。
その原因は、分かっている。
朝ドラの「マッサン」だ。

ようやく、ウィスキー作りへと
物語が進んだものの
そこに辿り着くまでの
なんとまあ長かったこと。
行きつ戻りつするあの煮え切れない
マッサンの態度。
時には、饒舌で自信家になるかと思いきや
時には、がっくり肩を落として落胆する姿を
見るにつけ、朝からもうイライラするのである。
まして、エリーのかいがいしい
内助の功を台無しにする数々の言動に
「男って、これだから、もう!!」と
腹をたててしまうのだ。

花子とアン」や「ごちそうさん」は
気持ちよく見ることができていたのに
なんだ、この違いは!?
と、考えていたら
あ!!と思い当たった。
脚本家が違うのだ。

特に前作の「花子とアン」に登場する
男性陣は、それぞれの登場人物に
男性の理想像をちりばめたような
女性から見ると、どの人も
いいなあと思えるような魅力的な
描かれ方だった。
そう、あれは、もう、女性から
見た憧れの男性像なのであったのだ。
だから、毎朝、気持ちよく見ていられたのだ。

それが、今回のマッサンは、脚本家は男性のようだ。
あれは、きっと男から見た理想の男性像なのだ。
そうか、そうか、女が描く男性像には限りなく
女性の夢が投影されているのだ。
男が描く男性像は、現実味を帯びた男性像なのだ。
そうそう、現実の男の人って、イライラさせられるもの。
だんな、しかり。
むすこ、しかりだ。
男の人って、女の人とは違い
いつまでも生活感のなさをまとい
子どものような姿を見せる。
そう、マッサンそのものだ。

そうだ!
これは、生態観察だ。
男とはこういう生き物なのだなあと思いながら
最近は、このドラマを楽しんでいる。