いのししのひとりごと

ワタシノトリトメナイハナシ

14年前の今日

14年前の今日、私はお手玉を作っていた。
娘のはじめての運動会を目前に
玉入れ用のお手玉をせっせと作っていた。
隣の部屋で、当時1才過ぎの娘は
すやすやと眠っていた。
夫は、その夜は、仕事の都合で泊まりだった。

その夜、10時過ぎ。
テレビから流れる映像に釘付けになった。
まるで映画のような光景だった。
現実とは思えなかった。

あれから、もう14年が経った。
9月11日がくるたびに
私と夫は同じ会話を繰り返す。

私「あの時、私は娘のお手玉を作ってたなあ。。」
夫「あの日、オレは、泊まりの仕事だったなあ。。」

信じられないあの出来事と
普段と変わらぬ安穏とした日常が
同時進行していることの
胸に突き刺さるような痛みが
今年もまたお手玉の記憶とともに蘇る。

あの時の憎しみや悲しみは
違う形となり、今なおこの世界で
じりじりとその炎を燃やし続けている
この世界にいつ、平和は訪れるのだろう。