いのししのひとりごと

ワタシノトリトメナイハナシ

芝居

昨日、おとといと「渡る世間は鬼ばかり」が放送された。

連続ドラマ時代の途中から、すっかり遠ざかっていたのだが
久しぶりに見てみたくなった。

ずいぶん遠ざかっていたので
いろいろなことが何かと変わっていたけれど
物語の芯は、やっぱりドシンと肝が座っているので
小さな変化も何のそのである。
すんなりと「渡鬼」の世界にひきずり込まれ
2日間、計4時間を楽しんだのである。

そして今日、「渡鬼」のこの独特の雰囲気って
一体何だろうとあらためて考えていたら
至極当然のことに
今頃になって気がついた。
渡鬼って、全部セットなんだ!!」

ロケがないから、風景が変わらない。
突然雨が降ってきたり
大勢の人ごみのシーンもない。
たくさん人が出てくると言えば
「おかくら」とか「幸楽」のお客さんたちくらい!?

岡倉家の5人姉妹を中心に
延々と続く物語を思い返しながら
そうか、これは、テレビドラマではなく
テレビで見ている舞台なんだ!お芝居なんだ!

渡鬼」を見た感の強さは、
それは、テレビをつけて、ドラマを見たというよりも
テレビの前に足を運んで、テレビのなかで繰り広げられている
お芝居を見ているというその感じにあるのかもしれない。

渡鬼」のセット撮影のよさに
あらためて気づいた途端
泉ピン子が、電車に乗ったり、町中の雑踏を歩いている
シーンが見てみたいなあと思う
一視聴者なのでもある。