いのししのひとりごと

ワタシノトリトメナイハナシ

学校は、何をするところ?

子どもの頃、私の世界のほとんどは
家と学校だった。

学校は勉強を教えてくれるところだと
信じて疑わなかったし
学習塾に通ったことはなかったし
通わずとも大学受験まで学校でしっかりフォローしてくれた。

スポーツも「部活動」という形で
学校で教えてもらい
試合の遠征でちょっと遠くへ行ったり
チームメイトとのよくも悪くも
いろんなやりとりは、これもまた小さな社会で
人間関係を自然に学べた。

私の両親は、共働きで
子どもにかまうことも少なく
学校で勉強も運動も教えてくれるから
学校にさえ行けば大丈夫だと
単純に考えているような人たちだった。
そしてまた、そのとおり
私たち年代の多くは
学校に行っていたので、ついぞなんとかなってしまったようなものだ。

あれからずいぶん時が経った。
今の学校は、もうあの頃とは違うのだろうかと考えるときがある。

子どもたちはせっせと塾に通い(親が通わせ?)
勉強を塾で学ぶことは既定路線になった感じ。

身体技能や人間関係を学ぶにもってこいの部活動も
いろんな問題で縮小傾向へと進みそうだし
こちらも外部委託へと動くのかもしれない。

勉強と運動は学校外で学べる環境になりつつある。
これからの学校は、何をするところで
何を学ぶところになるのだろう?

我が家の子どもたちが
「学校行きたくな〜い」「学校おもしろくな〜い」と
ぶつぶつ言うたびに
今、この子たちは学校でいったい何を学んでいるのだろうと
思ってしまうのだ。