いのししのひとりごと

ワタシノトリトメナイハナシ

私の年代物

歯磨きのときに使っている
私専用の手鏡がある。

白地にピンクのリボンがついたその鏡は
私が小学生の頃
友達からもらった誕生日プレゼントだ。
確か、サンリオキャラクターの
マイメロディの鏡とクシのセットだったと思う。

クシはもうないが
鏡だけはなぜかずっと手元にあり
今はこうして、歯磨き用の鏡となった。

ということは、えっ、えーー
この鏡40年前のものということだ。

よくぞここまで持ち続けたもんだと思いながら
ほかにも、私の年代物があるかしらと思い巡らした。

そうだ、洗面所に
フェリックスのキャラクターの置き鏡がある。
あれは、高校生の頃、
これまた友達からもらった誕生日プレゼント。
ということは、おっと、これは30年ものである。

ほかには、ほかには、、
私が愛用しているスヌーピーのマグカップ
これは、小学校の頃
好きな男の子の誕生日に
プレゼントしようとして買ったのに
結局プレゼントできずじまいで
そのまま自分用になったもの。
なんだ、これまた40年物ではないか。

年代物は3つともプレゼント絡みだ。

大人になってから
もらったプレゼントは
そう躊躇せず処分できるというのに
子どもの頃、友達からもらったプレゼントは
なんだかいつまでも捨てられない。

大人になってからのプレゼントは
モノそのものでしかないけれど
子どもの頃のプレゼントには
思い出がまるごとつまっている。