いのししのひとりごと

ワタシノトリトメナイハナシ

そういうことだったんですね!


今、読んでいる本に「7つの習慣」がある
今、というか、もう半年以上この本を抱えているんだけど。。

思い出したように、少しずつ少しずつ読み進め、
やっと昨日、7つ目の習慣までたどり着いた
この本のことについては、また改めて、ブログに書いてみたいな
と思っています

さて、この本を読むと、いつも、「なるほど」と納得したり
言い当てられたようにドキッとしたり、グサッとしたり
耳が痛い(本を読んでいるから目が痛い??)ことに出くわす

昨日も、そんな箇所に出くわし、グサッ、ズキッとしながら
マーカーでシューッとラインを引いていた

「相違点を尊ぶ」

「相乗効果の本質は、相違点、つまり知的、情緒的、心理的な相違点を尊ぶことである。
相違点を尊ぶ鍵はすべての人は世界をあるがままに見ているのではなく、自分のあるがままに
見ているのだということを理解することである。」

「人は誰しも、自分は客観的だと考え、自分こそ世界をあるがままに見ていると思っている。
そして、ほとんどの場合、他人は枝葉末節に埋もれており、自分だけは大所高所から
状況を把握していると思い込んでいる。」

「本当に効果的な人生を営む人というのは、自分のものの見方の限界を認め、
ほかの人のパラダイムと考え方によって得られる、豊かな資源を活用する謙虚さを
持っている人である。そういう人が相違点を尊ぶのは、その相違点こそが、自分の
知識と現実に対する理解を増すものだと認識しているからである。自分の経験だけでは
慢性的にデータ不足になってしまう、と知っているからである。」

「こうしたものの見方の相違を尊ばなければ、違う条件づけからもたらされる制限を
超越することはできない。つまり、双方が、相手も正しいかもしれない、人生は
二分法とは限らない、あるいはほとんどの場合には第三案が存在する、などの可能性を
認めなければ、そうした制限を超えることはできない。」

「自分と同意する人といくら話しても、意味はない。あなたに違う見方があるからこそ
私は話がしたい。その相違点を尊ぶのである。尊ぶことによって、自分の認識を高める
のみならず、相手を肯定することにもなる。」

このくだりを読んだ後、「S田さん」のことが頭に浮かんだ
S田さんは、8年前の1年間、お仕事をご一緒した、かつての上司だ
そしてかつ、私が敬愛するひとのひとりである。
S田さん、はっきり言って、「ふつうのおじさん」だ。(ハハハ、ごめんなさい
けれど、私の知り得る、最も「無私」なひとだ。

口は悪いし、思ったことズケズケ言うし、
お酒が好きで、すぐ記憶をなくすし
だけど、同じ空間にいると、なんだかとっても居心地がよかった

今、考えてみると、それは、S田さんがどの人に対しても絶対的信頼感で
つきあっていたからではないかと思う。
だから、上司にも部下にも同じ顔しか見せない。
10年来の友人であろうと、今日知り合った人であろうと、同じようにつきあってくれる。
人に話すことをちょっと躊躇してしまうような、プライベートなトラブルなんかも
あっさりと、おもしろおかしく話してしまう
S田さんのそんな人に対する信頼感は、逆に周りのひとから、圧倒的な信用を
得ていた

ここ5、6年お会いしていないけれど、たった今でも電話をして
「ちょっとお願いしたいことがあるんですけどおーー」と
気軽に言えてしまうような、そういう人だ。

ひとは、基本的に「善意」でできている
無言のうちに、そう教えてくれた人だ。

そんなS田さんに、ある日、同僚が、職場の困ったくんのことを話していた。
「その困ったくんが、考えを正してもらえば、もっと職場はうまくいくのに。。」と
同僚が言ったらしい。
すると、S田さんが、
「いろんな人がいるからおもしろいんじゃないかあ」と言ったそうだ。

「いろんな人がいるからおもしろい
それを聞いたとき、そういう考え方があるんだなあと、感心しただけで深くは考えなかった。
けれど、その言葉は、なぜか、ずーーっと私の心の奥底にあって
ときどき、ふと思い出していた。
その言葉の真の意味を探し出せないままだったから、なんとなくずっと引っかかっていたのかもしれない。

そして、あれから8年、やっとその意味がわかった
「いろんな人がいるからおもしろい。」
それは、「相違点を尊ぶ」。
そういうことだったんですね、S田さん