いのししのひとりごと

ワタシノトリトメナイハナシ

禁字生活 2

昨日、朝早く目覚めた。午前4時。
2度寝すると、寝坊する確率が高い。
このまま起きちゃえ!!

朝早く起きると得した気分。
家人が寝ているその時は、誰にも邪魔されない私だけの時間だ。
では、ゆっくりコーヒーでも飲みながら、新聞を。

うわっ、禁字生活中だった。
イケナイ、イケナイ。

突然現れた、空白の時間。
字が読めないとなると、さて、なにをしよう。
朝食を作り始める6時まで、私の前には2時間もの自由な時間がある。
字に束縛されない自由な時間。

顔を洗い、歯をみがいた。
今日は何を着よう。
いつもだったら、パターン化した上下をすぐに身につけるが
目の前には、自由な時間がある。
とっかえ、ひっかえ、トップを変え、ボトムを変え。
ようやく着替え終わると既に4時50分。
ひええーー、なんという時間の使い方。
けれどまだ1時間あまりの時間がある。

そうだ、散歩へ行こう。
早朝の冷たい空気の中、朝日を眺めて歩く。
家々の灯りが、今日一日がはじまることを教えてくれている。
最近、すっかり定着した贅肉が少しでもとれないものかと
早歩きしてみる。
呼吸を意識する。
空をながめる。
街路樹をながめる。
感覚が研ぎすまされていく。
現実と非現実の境界線をすたすたと歩く。

すべては言葉で表現できない。
言葉による表現は、非言語による体感の後に存在する。
私の好きな言葉を思い、そして一日をスタートさせた。
「きょう一日をていねいに。」