いのししのひとりごと

ワタシノトリトメナイハナシ

神様に誓って

「本当に?」
「ホントよお!!」

「うそじゃない?」
「ホントって!!」

「神様に誓って?」
「・・・・・」

小6の娘との朝の会話。

娘には、毎日学校で宿題がでている。
音読と漢字。
夕方、学校から帰って宿題をしているようだ。
そのときには、私はまだ仕事で帰宅していない。

夕方6時頃、帰宅した私と入れ替わるかのように
娘はスイミングの練習に出かける。

さあ、ちゃんと宿題しているかな?
夜、留守中の娘の部屋に忍び込む。
机の上に残されたノートを開く。
よし、漢字はしているようだ。
今日は、算数のプリントもあったのね。
うん、これもよしっと。

しかし、音読だけは、わからない。
影も、形も、においも、何の形跡もない。
けれど音読の宿題には、カードに保護者のサインをしなければならない。
必然的に娘の自己申告によりサインすることとなるのだが、、
この申告が、ときどきあやしいのだ。

やってないなあ。。と思う時もあるけれど
目をつぶってサインすることもある。
親の第六感も当てにならないこともあるしね。

でも、今日はあやしいぞ。
これは、絶対にやってない。
しらを切る娘に言ってみたのだ。

「神様に誓って??」

黙り込んだ娘に、「ほーら、やっぱり。」とほくそ笑む。
母には嘘はつけても、神様には嘘はつけなかった。
まだまだ、正直でかわいらしくてよろしいと
うれしくなった。
と同時に、神様ってなんだろうと、ふと思った。

神様って本当にいるのだろうか。
いろんな論議があるけれど
神様は自分の中にいるというのを聞いたことがある。
それがどういうことなのか
何となくわかっているつもりでいた。

だけど、このときこの目にしっかりと神様を見た。
黙り込んだ娘の姿の中に見た。
娘の中に神様がいた。
「良心」

とっても不思議な気持ちがした。
そして、とてもうれしかった。
神様を大切にした娘がいて。

母についた嘘も許してあげよう。