いのししのひとりごと

ワタシノトリトメナイハナシ

柔道とAKBと部活動

個性重視。
多様な価値観。

個人の生き方を尊重し
自由に生きられるはずなのに
そんな社会を作ったはずなのに。
図らずも、生きやすいようで生きにくい社会が出来上がった。
はき違えた個人主義
この国に本物の個人主義は根づいていない。
「個」の一人歩きは
膨大な「孤」を生み出した。
多様な価値観は関係性の中で生まれる。
関係性を欠いた社会で
自己の価値観を肯定することは、普通の人なら難しい。

人はひとりで生きられない。
常套句が浮かぶ。

人はひとりでは生きられない。
間違った個人主義によって
孤立を生み出し、孤立を恐れた民は
共同体に属することを願った。
動物的本能は孤立を避ける。

どんなに自由を与えられても
心地よい自由とは、不自由さに担保されたものだ。
本能がそれを知っている。

内輪的なコミュニティが春先のタケノコのように
自然発生するのは、当然の社会現象だ。
生きるための手段。

しかし、共同体に過剰に依存した「個」は
最大の恐怖である「孤」から逃れるため
共同体に服従する。
たとえそれが、過酷なルールのもとにあっても
その恐怖には及ばない。
共感が共通認識となり、常識となる。


多様な価値観を受容するほどに
表面上成熟を果たしたかのようなこの国の中では
弱者が反目できないように縛り上げる
過酷なルールを持つ共同体が存在した。
それは、身体的精神的暴力で成員をコントロール
しようとするものだった。
まるで戦前の軍隊。

共同体の中で、あるものは命を失い、あるものは髪を剃った。

そして今、あるものは共同体の論理を転換させようと働きかけている。

一時期に表出したこれらの出来事が
示唆しているものは、この国の個人主義の現状だ。


当たり前を疑うこと。

きっと常識は変わる。
本物の常識に変わる。