いのししのひとりごと

ワタシノトリトメナイハナシ

勉強好き

中1の娘は、来週期末テストを控えている。
今月初め、中学校に入って、初めての中間テストで
洗礼を受けたはずなのに、ちっとも堪えていない様子。
もう少し、意欲が出たらいいのに。

先週、暇に任せて、貯めおいていた録画番組を見た。
もう1年近く前のアメトークスペシャル。
勉強大好き芸人のトークがおもしろかった。
そうだ、娘もこれを見たら、その気になってくれるかも。

「勉強が好き」
一昔前、この言葉を発したなら
ただの自慢とか、変わり者とか、そんな目で見られた。
「勉強=おもしろくない」という構図が社会に跋扈していた時代。
勉強好きは、がむしゃらに勉強嫌いのふりをした。
それが今、テレビで堂々と勉強が好きだと叫び
勉強方法を得意気に披露する。
こんなに勉強が楽しいんだと訴える。
いい時代になったなあ。。。としみじみ思った。

何を隠そう、私は勉強が好きだった。
これを言うと、今でも若干気が引けるのは
「勉強=おもしろくない」時代の全盛が学生時代と
かぶっていたからだろう。
勉強を苦に感じたことがなかった。
塾に通って猛勉強したい!!と思っていたが
家庭の事情でそれは叶わず、学校の先生の言われる通り
黙々と勉強していた。
勉強の成果は、即テストの結果として現れるし
何より、知識を習得していく過程や
暗記することが、まるでゲーム感覚だった。
勉強に対する深い思考、、
例えば、この勉強をして、将来何の役に立つんだ?とか
科学がどうしてこうなるのかといった洞察ができなかったことが
逆に言えば勉強をする上で幸いしたのだと思う。
だから、勉強好き=頭がよいでは決してないのだ。
年頃の女の子が興味を持つ、ファッションや友人、異性と
勉強は全く同列の問題だったのである。

勉強は、自分次第で一生できるものであるけれども
社会で言うところの学生時代を過ぎてしまえば
集中して勉強できる期間というのは限られている。
この楽しい勉強を娘にもぜひ味わってほしい。
私がいくら力説したところで娘はどこ吹く風である。
でもきっと、このアメトークを見れば。。。。

娘は昨日、お昼からアメトークを見ていた。
おもしろいと笑いながら、見終えた。
自分の部屋に戻り、勉強するのかと思いきや
ベッドにねっころがり、音楽を聴いていた。
そして、その日、勉強せずじまいだった。
はあーーーー。

個性の時代。
「勉強好き」が市民権を獲得したと喜ぶ一方
世間のご多分に漏れず、わが家にも「勉強嫌い」「勉強めんどくさい」の市民権が存在する。
それでも、やっぱり勉強はおもしろいと思うけどなあ。