いのししのひとりごと

ワタシノトリトメナイハナシ

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家族全員、「あまちゃん」の熱心な視聴者だ。

私と息子は、毎朝8時からあまちゃんを見る。
夫は、昼休み職場であまちゃんを見る。
娘は、帰宅後、録画しておいたあまちゃんを見る。

あまちゃんが、家族の話題のひとつになっている。

あまりにも熱心に見るあまり、いつの間にか
ドラマの奥に隠されている
見えないものまで、見たいと思うようになっていた。

「今日のあまちゃん、おもしろかったね。」と
夫とあまちゃん談義をしている最中。二人して気がついてしまった。
繰り返し、繰り返し、台詞の中に出てくる言葉。
そう、キーワード。
「影武者」「落武者」「シャドウ」「代役」「二番手」

東京と北三陸を舞台に
現代社会のシステムを
すべての登場人物に重ね合わせているのではないか。
じぇ、じぇ、じぇ!!

登場人物のすべてが性善説で描かれている。
多彩な俳優の魅力と相まって
キャラクターが生き生きとしている。
ちょっと、性格の悪そうな人だって
底は、素直で単純なのである。
それがまた、あまちゃんの人気を支えているのだろう。
そう、これは、人間の姿のフィクションではなく
実は、本来の人間の姿なのだ。
忘れている本来の姿をみんな思い出している、きっと。

しかし、個人が集団と化したとき、
それは、特定の利益集団となって、醜く歪み
個々人のエネルギーとかけ離れた集団のエネルギーが生まれ
それを制することが難しくなる。

それを制するためには、
結局、集団に属する個々人が少しずつ
変わって行くことから始めるしかないのだ。
暴走するエネルギーを制し、方向を変えるためには
きっと、個人が本来の姿に戻ることなのだ。

と、頭の中で勝手にメッセージを受けとったつもりでいる。
そして、今日もまた、家族みんな、あまちゃんを見るのである。