いのししのひとりごと

ワタシノトリトメナイハナシ

手足口病

手足口病が流行っているらしい。
ニュースは、告げていた。
「感染拡大を防ぐために、うがい手洗いを、感染者には近づかないこと」

生きている以上、様々なウイルスや細菌に感染する。
人との接触のない世界などない。
感染者を隔離することがいかに不毛なことか
新型インフルエンザの対応で証明済みである。
それなのに、感染症がひとたび流行すると
うがい、手荒い、感染者に近づかない等の
論調は相変わらずである。
ニュースで告げていることは、本当に正しいんだろうか?

30代後半で息子を出産した。
3才まで育児休業をとった。
健康に育てようと思った。
母乳育児を徹底した。
食事も徹底した。
無農薬や減農薬野菜を使った。
市販のおやつは買わなかった。
こまめに手洗いをした。

さて、この努力で息子は健康になったでしょうか?

きれいに、きれいに、と育てた息子は
3才で花粉症を発症した。
砂遊びをすると、接触性皮膚炎を起こした。
高熱によるけいれんをたびたび起こした。
風邪を引くたびに中耳炎を併発した。
予防接種による、大小さまざまな副反応が見られた。

病気をしないように、健康に育つようにと願い
ウイルスや細菌から遠ざけたはずなのに、
裏目だった。
遠ざければ遠ざけるほど
それらは猛威を振るった。

息子が花粉症と診断された時
私の中で何かがプツッと音を立てて
切れた。
「今までしてきたことは何だったの?」

以降、食事はだいたいのところでおさまり
時にはインスタントや、ファーストフードも
ありになった。
今では、市販のおやつを子どもの好きに選ばせる。
絶対に飲ませないと誓った牛乳も
息子が欲すれば飲ませている。

皮膚炎になると敬遠した砂遊びも
させているし、少々虫にさされたって放っている。
ひどく汚れていなければ
手洗いをやかましく言うこともなくなった。

そして、息子は、不健康になったでしょうか?

花粉症の症状は和らぎ、皮膚炎を起こすことはなくなった。
けいれんもこの1年ほど遠ざかっている。
最近は高熱もほとんどない。
風邪らしきものをひいても長引かない。

子どもが、健康に成長するためにすべきこと。
ちょっとだけ分かった気がする。