8月6日 午前8時15分。
黙祷。
68年前のその光景を想像してみた。
想像できない。
記録された媒体を思い浮かべる。
現実は想像を絶する。
昨日の新聞には「集団的自衛権」の文字が踊っていた。
憲法改正。
自民党。
自衛権。
戦争。
招集。
若い男子。
零戦。
原子爆弾。
隣に座りお絵描きしている長男の体温を感じる。
背中にすーっと冷たい空気が走った。
我が身にしみいる。
ただ、ただ思う。
彼を、彼らを、巻き込まないで。
広島、長崎の訴えは永遠に続く。
真実の言葉は、人々の心を動かす。
身をもって体験した人の語る言葉。
比して、為政者の言葉は、虚空をさまよう。
そして、すぐさま朽ち果てる。
心に届かない、言葉の数々が、今年も、むなしく、響く。
虚実の言葉など、いらないのに。