いのししのひとりごと

ワタシノトリトメナイハナシ

どうしても苦手なひとがいる。
どうしても苦手なことがある。
ここがイヤ、あそこがイヤと
理由を具体的に列挙できないのに
なんとなくイヤ、苦手だという感覚。
理性で制御できない何か。
虫が好かないという感じ。

虫酸が走るとか、虫の知らせとか
思考や知識では及びもつかない
太古の昔から、動物としての
人間が併せ持つ、本能。
何となく、何だか分からないけれど
説明がつかない感覚が
個体の危機意識と結びつく。

今、この国の多くの人々の中で
「虫」が蠢いている。
為政者は、その虫の声が
聞こえないそぶりをする。
大事な大事な虫の声を
無視してまでも
彼らがやりたいことは何なのか。
見えない何かに
虫が反応するのは当然の帰結であり
そしてそれは、人間の思考でしか到達できない
思想や理想に比べ、
絶対的に正しいということは言うまでもない。