いのししのひとりごと

ワタシノトリトメナイハナシ

もみじ

庭のもみじが色づいた。

わが家の庭は、すべて夫の手作り。
できる限り低予算でとお願いして
作ってもらった。
低予算でとお願いしながら
私がしてほしいことばかりを
要求した。
そのひとつが紅葉。
絶対植えてほしいとお願いした。

以前勤めていた職場には
その中庭に紅葉があった。
秋になると、窓越しに見えるその紅葉が
日に日に色づいていく様子は
パソコンの画面でおおいに疲れた
目と体と心をずいぶん癒してくれた。

秋がすぎ、丸坊主になる紅葉の枝は
ちょっとさみしいが
あたたかな季節がやってくると
小さな手を広げるように
緑色の葉が増えて行く様も
色づいた紅葉と同じくらいとっても好きである。

紅く色づいた紅葉の葉を
ながめながら
黙って私のわがままを聞いてくれる
夫に改めて感謝する秋の日である。