いのししのひとりごと

ワタシノトリトメナイハナシ

えびせん

先日、スーパーに並んだえびせんを見て
思わず、かごに入れた。
子どもではなく、私が食べるために。
私が食べたくなったから。
私が食べた。

40才を過ぎたというのに
いまだに、えびせんやポテチなどの
袋菓子を食べてしまう自分を
冷静にながめると
何だかかなり滑稽な気がしてくる。
もっとねえ、いい物を食べようよ、
えさみたいのじゃなくってさあ、、と
自分に向かって言いたくなる。
だけど、無性に食べたくなるんだよね。

アミノ酸の記憶」
そう、つぶやいてみた。
強烈な舌の記憶は、何年、何十年経っても
生き続ける。
それが、幼ければ幼いほど
その記憶は、脳に染み付いているようだ。

私の母は、60代半ばだが
彼女がスナック菓子を口にするところを見たことがない。
母の妹である私の叔母は、昨年60才になったが
彼女は、しばしばスナック菓子を口にする。
幼少の頃の母と叔母の年代の間に
アミノ酸の歴史を垣間みちゃったりするわけである。

スナック菓子をぽりぽり食べる
年老いた私を想像してみた。
刷り込まれたアミノ酸の記憶が
一生消えないのだとしたら.....

大人の責任を痛感しているところである。