いのししのひとりごと

ワタシノトリトメナイハナシ

おしずさんの一言

今週で、「ごちそうさん」が終わる。
ずっと見てきたドラマが終了するのは
生活の一部をある日突然
取り上げられたかのような気分になる。
体の中にぼっかり穴があく。

とはいえ、「あまちゃん」でその経験をしつつ
その穴は、しっかり「ごちそうさん」で埋めてもらった。
有難いことでございます。
のこりの1話1話を大切に見る毎日。

ドラマのなかの台詞には
時々、ドキッとさせられるものがある。
ついつい、雑に生きてしまっている自分に
喝を入れてくれる。
そして、体ではなく、頭で生きていることに
深部ではなく、表面で生きていることに
反省をする。

昨日の、おしずさんの一言は胸に迫った。
人間がひとりで孤独何て言うのは当たり前だ、と。

つながることが重要視され
つながることで救われることを
大声で叫ぶこの時に
この台詞は、真実をつく。

つながること
本当につながることなんて
滅多にない
字義通り、有り難いことなのだ。
軽々に「つながる」という言葉を
使っていることが恥ずかしくなる。
つながれないのだ。
つながれないのが、当たり前なのだ。
それが当たり前だから、
つながることができることは
すばらしいことなのだ。

誰かとつながっていない恐怖が
つながらせようとするならば
それは、当たり前を見失っていることに他ならない。

つながることは、当たり前ではない。
その真実をしっかりと我が身に置けば
人とのつながりが
どれほど大切なものかと分かる。

戦後の豊かな社会に生きている私たちは
頭の中で世界を見ることで
いつしか体の声を軽視し
生活実感という大切なものを
失ってきたように思う。

体で生きてきた、多くの人の言葉を
もっと、もっと、聞きたいなあ。