いのししのひとりごと

ワタシノトリトメナイハナシ

とんだ伏兵

昨日の夕食は、息子のリクエストの「海老フライ」。

材料のエビを買いに行ったスーパーで
海老フライだけでは、物足りないかもとふと思い
冷凍コロッケを買った。

海老フライは、主役なので
手間をかけて、殻をとり衣をつけて揚げた。
冷凍コロッケは、脇役なので
手間をかけず、袋から取り出しそのまま揚げただけ。
海老フライとコロッケをお皿に盛り
野菜を添えて食卓へ。

食事中、なぜか息子は浮かぬ顔である。
夕食の直前まで遊んでいた彼は
帰ってきたら、のどがからから。
お水を一気にぎゅーっと3杯飲んだ。
それで、お腹が膨らんで、ごはんが進まない。

彼は、一番好きなものを最後に食べるタイプなので
お味噌汁、ごはん、野菜と食べ進めるうちに
好物の海老フライを前に
お腹が満たされつつあった。
そして、なんと、彼はこう言ったのだ。
「コロッケは食べるけど海老フライは残していい?」

誰が、海老フライを食べたいと言ったのよ!!と言う気持ちを
ぐっと抑えた。
まあ、人生よくあることよね。
期待されてなかった、女子サッカーがワールドカップで優勝したり
無名だった、水泳の岩崎恭子が金メダルをとったりとか。
ネイマールがまさかのけがに見舞われるとかさ。
兄や姉の習い事の見学にたまたまつきあった弟妹のほうが
それらに能力やセンスがあったとか。
受験に失敗して仕方なく入った第二志望の学校が
自分の性にぴったりだったとかさ。
まあ、よくあること、よくあることと
思いながら、息子の残した海老フライをほおばった。
でも、やっぱり、海老フライが冷凍コロッケに負けるとは
何たる無念。とんだ伏兵であった。