いのししのひとりごと

ワタシノトリトメナイハナシ

おはぎの日

おとといの月曜日のこと。
夕食の準備をしていると、外遊びから帰ってきた息子が
こう言った。
「ねえ、ねえ、明日、あれ作るよね?」
あれとは、おはぎのことである。
そして、明日とは、昨日の秋分の日のことだ。

彼が通うこども園では、月に1回のペースで
こどもたちでクッキングをする。
今月は、そう、おはぎだったのだ。
そのとき、息子はおはぎをおかわりしたらしい。
よほど、お気に召したようだ。

冷凍庫にあんこはあったし
お団子を作った残りのきな粉もある。
「うん、いいよ、作ろうね。」と息子に返事をした途端
ハッと気づいた。
あっ、もち米がない!

もち米を買いに行こうかと思いつつ、いや、やっぱり、、と思う。
なぜなら、2キロ入りの袋で売ってあるもち米は
いつも全部使い切れずに残してしまうのだ。
もったいないんだよねえ。。

買いに行く面倒臭さと
もったいない精神が相重なったときの主婦は強い。
「なんだ、ふつうのごはんで作ればいいじゃん!!」

わが家のごはんは、普段は、麦ごはんである。
いつも麦ごはんを食べつけているだけに
麦を入れず、白米だけでごはんにすれば
家族はきっと、もち米と錯覚するだろう。。
おまけに今食べているお米は、ちょっと粘りがあるので
優に錯覚を招きそうである。

翌朝、私は、麦なしの真っ白いごはんを炊き
おはぎを作った。
おはぎを作る過程を見た夫は
「えっ、ふつうのごはんじゃん!」と言ったが
私は、聞こえないふりをした。
あんこで包んだおはぎと
きな粉をまぶしたおはぎが出来上がった。

3時のおやつにみんなでいただいた。
息子は、おいしい、おいしいと食べてくれた。
作戦は成功である。

いや、昨日は、おはぎの日ではない。
彼岸の中日だったのだ。
ご先祖様、ごめんなさい。
週末、お墓参りに行きますから。。